今まで一番のグッドニュース

    福島の子供の尿から放射性セシウム検出
    http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1656174&media_id=88


    どもども。怒涛の2ヶ月が終わった感じのnaka-takeです。
    先週、先々週と来訪者が来ていて、少々疲れました。
    昨日はNYCへ従妹を連れて行ったのですが、くたくたです。
    とくにヤンキーススタジアムの近傍が鬼のような治安の悪さだった…orz


    それはさておき、


    このニュースを今になってマイミクさんから知りました。
    すごく良いニュースですね。


    この検査で、「福島第一原発事故によって起きたセシウム137による体内被曝は、過去40年の範囲内である」ことが明らかになりました。


    福島にお住まいの方にとっては何よりの安心材料になると思います。

    ではでは♪




    ・・・・ではあまりに不親切ですよねw モチロンちゃんと解説します↓



    まず、今回の検査では10人程度しか検査されていないので、もっと検査数を増やす必要がありますし、検査対象のお子さんが、どれくらい原発に近いところに住んでいたか、は書いてありませんので、今後とも検査を継続する必要があるのは明らかです。

    さらに、ヨウ素131は物理学的な半減期が短いので、今後共に検出するのは難しいです。ですので「全ての核種による、体内被曝が今までどれくらいあったのか?」は、依然不透明です。


    ですが、今回の調査でセシウム137の検出された値は、個人的に予想していたよりも随分小さく、ほかの核種を加味したとしても、今までの内部被曝はごく微量であることは明白です。これの10~100倍くらいを予想していましたので、正直びっくりしました。


    今回の調査では、大気核実験が盛んに行われていた1960年代のレベルと同等、ピーク時の1/3くらいのセシウム137濃度だったのです。しかも福島で、です。関東はもっと少ないでしょう。せいぜい1987年の日本の全国平均と同じくらいと予想します。

    まずは、
    http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=09-01-04-11

    http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/09/09010411/03.gif
    を見てください

    1945年、米国ネバダ砂漠で実施された最初の核実験により、セシウム137は人類の環境に存在することになりました。

    そしてその後、南太平洋で米、英、仏が、北極圏で旧ソ連が行った大気圏内核実験のフォールアウト(核の灰)は日本へも到達し、核物質の人体への影響についての調査が、1956年から組織的に始められました。

    その際に調べられたのが、上のグラフです。

    見てもらえば分かるように、1959-1962年の日本人中学生の尿に含まれていたセシウム137が0.5~1.5ベクレル/㍑です。


    今回の調査の値は、これとほぼ同じですね。
    ピークの1964年と比べると1/3くらい。

    http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/09/09010411/05.gif
    によると、1964年をピークにして、なだらかに減少し、1986年のチェルノブイリ事故の影響で1987あたりがちょこっと上昇しています。

    上の中学生のデータでは1960-61年が最低値で、成人男性の体内量が1962年が最低値なのは、体内での蓄積量と、体内からの排出量の差にタイムラグが出る事を反映していると考えられます。

    まぁ大体ですが、尿中に0.5ベクレル/㍑のセシウム137が含まれているのなら、体内には60ベクレルくらいのセシウム137が含まれているでしょう(大人と中学生の対格差を考える必要はありますが)。

    今回の記事では、尿中に含まれている量は0.4~1.3とありますので、50~160ベクレルが体内に入っていることになります。

    人体にはカリウム40が4000~6000ベクレルくらいは含まれているのですが、50~160ベクレルというと、個人差の範囲ですね(カリウム40の実効線量係数はセシウム137の2倍くらいあるので、カリウム40に換算すると100~300ベクレル相当ですhttp://search.kankyo-hoshano.go.jp/food2/Yougo/j_senkeisu.html
    http://cnic.jp/modules/radioactivity/index.php/4.html)。



    ただし、逆に今回の調査で、福島第一原発による事故で、セシウム137が増えたことは明らかになりました。

    1980年以降1985年までの年平均体内量値は20Bq未満で推移しているので、30~140ベクレルが増加したと考えられます。

    この分は
    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1723998385&owner_id=454353
    で行った計算からすると、0.36~1マイクロシーベルトの余分な被曝をしていると計算されます。
    この値は大人の作業員をベースにして考えているので、記事の対象の6~16歳であれば、もうちょっと高く見積もる必要があります。10倍防護的に見積もると、4~10マイクロシーベルトくらいでしょう。

    (※この値は、親御さんを含め、皆さんが子供の健康に注意を払った結果です。今後、新たな水素爆発などがあれば被曝の可能性は跳ね上がります。一番危ない時期は3/15近辺だったと考えられるので、最大の危険性は過ぎたと判断してよいのかもしれませんが、注意は必要です。いまだ原子力事故の非常事態であることには変わりありませんから)

    発ガン率は、1シーベルトで0.5%の致死的な発ガン率の上昇と考えると、0.000005%の上昇です。1Sv=0.11とか0.5と考えても、統計誤差に到底満たない被曝量です。まぁ気にするだけ損ですが、これは国の責任です。ちゃんとメンタルの被害を含めて補償して欲しいものです。



    ですが、まあともかく、



    これで、一番気になる「子供の内部被曝」という心配に関しては、随分と気が楽になりました。今まで数字が分からなかったので、不安だった方にとっては、何よりの朗報だったと思います。

    今回の放射能騒ぎも一件落着となってくれる事を祈るばかりです。


    マイミクさんの同記事に対する日記↓
    裸の王様さん
    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1744498009&owner_id=5874179
    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1744451009&owner_id=5874179&org_id=1744498009
    ロッカーさん
    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1744498096&owner_id=3608343
    バイク乗り@銀翼さん
    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1744899553&owner_id=7918831
    こまいぬさん
    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1744905256&owner_id=1771803
    Ryu Mizusawaさん
    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1745085768&owner_id=6023719
    みんな同じ結論ですなぁ~

    国の計算では
    http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1657804&media_id=20
    のように最大でも十数マイクロ・シーベルトとあります。
    上の僕の計算では、子供が放射線に影響を受けやすい、というファクターがどれくらいかわかりませんでしたので、とりあえず10倍にしておきましました(説明書には載っていませんでしたので)。政府発表の計算は充分防護的だと考えられます。

    記事転載-----------------------------------------------------------
     福島県の子供の尿から微量の放射性セシウムが検出されたことが市民団体の調査でわかった。国の原子力安全委員会は「健康への影響はない」と説明している。
     この調査は、福島第一原子力発電所事故当時、福島市内に住んでいた6歳から16歳の男女10人を対象に市民団体がフランスの研究所の協力を得て行った。5月下旬に尿を採取して検査した結果、10人全員の尿から放射性セシウム134と137が一リットルあたり約0.41ベクレルから1.3ベクレル検出されたという。
     市民団体は、子供たちの健康に影響があるかどうかの評価は行っていないが、原子力安全委員会はこの数値について「十分に低い値で、健康への影響はない」と説明している。
     市民団体は「子供たちに内部被ばくの危険があることは間違いない」として、国や県が責任を持って子供たちに対する内部被ばくの検査を継続的に行うよう求めている。
    記事転載終わり-----------------------------------------------------
    スポンサーサイト

    コメントの投稿

    非公開コメント

    プロフィール

    NakatakeYuhki

    Author:NakatakeYuhki
    東京に在住している研究者です。
    専門:分子生物学、幹細胞生物学、発生生物学、DNA修復、転写制御機構。生物全般に興味があります。

    反似非科学。懐疑論的な考え方をします。

    薬学畑。出身は関西。

    リンクは御自由に。
    転載は改変せずに元URLを貼ってお使い下さい。

    最新記事
    最新コメント
    最新トラックバック
    月別アーカイブ
    カテゴリ
    最新記事
    総アクセス数
    Twitter
    検索フォーム
    RSSリンクの表示
    リンク
    ブロとも申請フォーム

    この人とブロともになる

    QRコード
    QR