僕的Q&A まとめ その6

    Q&Aのまとめのまとめ(全6ページ)

    たまってきたので消化消化~
    メッセというサブカテゴリにも着手するのは次になるのか。。。。
    そして100行った時点でまとめのページを作ろうと思ってましたので、日記を含めたまとめのページを作りますね。

    では張り切っていきます
    以下その6です



    Q81
    現状大気中に放射性物質はほとんどないことは納得しているのですが、農業地では、刈った草などを畑で燃していたり、ずっと震災以来、外に出ていた薪を燃していたりします。関東地方全域で牧草からも基準値を超えるセシウムが検出されたり、先日京都に送られた被災地からの木からもセシウムが検出されたため、五山の送り火での使用が中止されたりしています。そんな中で、農地での焼却はされていて問題ないのでしょうか。

    A81
    例えば、稲わら1kgに放射性セシウムが50万ベクレルあった場合で考えてみます
    http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110716/dst11071622180023-n1.htm
    例えば、これが10kgあって、トータル500万ベクレルが燃えた、という状況を想定。
    燃え尽きるのに5分くらいかかったとしましょう。
    今、焚き火が10m先にあったとすると、わらにあったセシウムが10mx10mx10mで、1000m3に希釈されます。5000000Bq/1000=5000Bq/m3ですね。
    成人の場合、一日あたり22.3m3の呼吸をするので、1分あたりは0.0155m3です。
    http://www.nsc.go.jp/anzen/sonota/houkoku/houkoku20080327.pdf
    焚き火が燃えている目の前で、10分ほどいた場合、0.16m3ほど取り込みます。
    0.16*5000=800Bqです。
    実効線量にすると、800x6.7x10^-6=0.0054mSvです。
    http://search.kankyo-hoshano.go.jp/food2/Yougo/j_senkeisu.html
    さらに、外には風があります。
    http://www.ishinoseiki.co.jp/product/point5.html
    大体、秒速1mくらいを想定すると、5分で300m動きますし、その分希釈されます。上の計算の1/30になりますね。
    焚き火をしている間は高いかもしれませんが、それが継続して起きるわけではないですし、基本的に開放空間に放出されるので、10m四方に空気がとどまるわけではありません。焚き火をしたときに出るセシウムが、実際どれくらい広がるかはちょっと分からないですが、100m四方くらいには広がるのでは。そうなると100x100x100=100万m3です。その時点で5Bq/m3。風が吹けばさらにその1/30とかになっちゃうわけです。また、汚泥の焼却灰にセシウムが検出されていることからも分かるように、全部が気化するわけでもありません(割合は分かりませんでしたが)。
    1Bq/m3であれば、年間に換算しても0.32mSv/yですので、あんまり気にしなくても良いのでは? http://togetter.com/li/172800
    ポイントは、「年がら年中焚き火をしているわけではない」点ですね。
    心配なのであれば、焚き火の近くにはあまり近づかなければいいと思います。



    Q82
    ハワイの牛乳からストロンチウムが検出されたという話を聞きました。日本の牛乳はストロンチウムの検査はしていないと思うのですが、なぜ検査をしないのかが疑問です。

    A82
    ストロンチウムって、検出に時間がかかるんですよ。
    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1734419070&owner_id=454353
    沸点などの物理学的な性質や、原子炉の基本的な構造上、環境中に放出されるストロンチウムの濃度はセシウムよりも低いことが知られているので、セシウム自体が不検出なら、ストロンチウムも測定しなくても良いのではないでしょうか。
    牛乳の心配よりも、海産物のほうが懸念されますが、いまのところ問題のある数字は出ていないと思います。http://katukawa.com/?p=4449#comments



    Q83
    低線量被曝については未だにコンセンサスがえられていない中、ECRRの考え方についても可能性があると思われますか?

    A83
    それだけは無いと思います。コンセンサスが得られていないのは、閾値あり説、閾値なし説、ホルミシス説、のどれか、というのは、コンセンサスが得られていません。
    ECRRの考え方は変ですよね、というのはむしろコンセンサスが得られています。
    反原発である京大原子力研の今中氏でさえ「ECRRのリスク評価は、「ミソもクソも一緒」になっていて付き合いきれない」http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/seminar/100/seminar/No99/imanaka041215m.pdf
    と嘆くレベルです。http://d.hatena.ne.jp/ka-ka_xyz/20110820/1313861844
    研究業界の反応の一例↓
    「何を信じ、何を信じるべきでないか」
    http://iopscience.iop.org/0952-4746/28/1/E03/pdf/0952-4746_28_1_E03.pdf
    反原発をしたい団体があげる健康への被害の見積もりと、放射線を使って人名を救助しようとしているお医者さんが使っている被害の見積もり、どっちが信頼が置けるか、という感覚的な理解でもいいような気がします。



    Q84
    何故チェルノブイリでは空間線量が下がってきているにも関わらず未だに人が住めないのでしょうか?

    A84
    既に住んでいる人はたくさんいます。600万人ほどが、汚染したとされる地域に住んでいます。
    http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/Henc.html
    http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/JHT/JH9606A.html
    事故現場に隣接するプリピチャ市は、地域として完全に崩壊しているので、未だに人が住んでいないのでは。過疎になった地域には人はなかなか戻らないです。もしくはロシアの法律的な問題ではないでしょうか。



    Q85
    日本では暫定基準値が作られ、それに則った食品流通がなされていますが、本当に安全なのでしょうか?フランスや中国では3月4月に妊婦乳幼児に関しては自国の葉物野菜や牛乳すらとらないように呼びかけておりますが…
    A85
    本当に安全、という表現はなかなか難しいです。事故以前でも「安全か?」と聞かれれば答えに窮します。事故前とほとんど同じくらい、という表現になります。検査がもれるのはある程度仕方の無いことですが、そういった検査漏れを十二分に加味したとしても、被曝量はたいした量ではありません。http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1749619390&owner_id=454353
    そういった呼びかけが国主導であったこと自体知らないのですが、何か記事があれば教えてもらえますか?検索した限りでてきませんでした。まぁ、万が一実際にあったとしても、ただの過剰反応では。日本政府の国外への情報発信が貧弱でしたので、そういった情報不信が生んだ対応だと考えられます。
    あ、日本政府の情報の伝達の悪さは指摘されていますが、初動対応は一定の評価はされています。少なくともロシアよりは全然良かったよね、というのが学識者の一般的な見解です。http://www.nature.com/news/2011/110328/full/471562a.html



    Q86
    核種ごとに対応をかえるべきとの考え方がでております。プルトニウムやウランが検出されていますが、それらについても全体での放射線総量で対応すれば良いと考えて宜しいのでしょうか?
    A86
    今の時点ではセシウムとストロンチウムくらいを注意しておけば充分ではないでしょうか。対応を変えるもなにも、元素が違うので、最初から違うものとして考えられています。
    一番注意するべきなのは、体内に入る際の濃度や量です。総量がいくつ、というのは、事故の状況を把握するのには良いかもしれませんが、健康への影響を考えるにはあまり意味を成しません。
    プルトニウムやウランは検出はされていますが、大気核実験を行っていた1960年代からの数字と大差ありませんし、飛散している範囲も原発敷地内などのごく限られた地域でしか、バックグラウンドと同等の数値を出すことができていません。まぁ気にするだけ損かと。もともと世界はプルトニウムで汚染されています。ウランは自然環境からも供給し続けられていて、日本の温泉地はウランだらけです。普段食べていた食べ物にも入っています。
    http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/09/09010505/07.gif
    事故の後で、元からあったそれらとどれくらい量が増えたのか、という点が大事だと思います。
    知られている観測データは「原発の敷地内でさえ事故前の倍になるかどうか」です。まぁ気にするだけ損な気がします。
    「事故前から放射能は身の回りにあった」という点は、いつも見落とされがちです。



    Q87
    原発問題も怖いですけど、人類滅亡やアセンションやフォトンベルトってなんなんですか?台風とか津波とか地震とか太陽がオカシイとかあるから、余計に恐いです

    A87
    古来からある陰謀論というジョークです。
    http://f31.aaa.livedoor.jp/~mmrondul/MMR/AA/
    あたりと同類ですので、楽しんでください~



    Q88
    「キュウリをガイガーカウンターで測ったら0.4マイクロシーベルトにあがりました」というツイートがあったのですが、もともと含まれている放射性カリウムで反応するんじゃないかと思うのです。もともと食品に含まれている放射能ってどれくらいなんでしょう?

    A88
    普通の食品にどれくらい天然の放射性物質が入っているかは、まずは↓
    http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=09-01-04-04

    http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=09-01-04-05
    下の方にもリンクがあるので、表を見てもらうのが分かりやすいかと。
    でもなぜか肝心のキュウリがなかったり・・・orz
    http://eiyoukeisan.com/calorie/nut_list/kalium.html
    には、カリウムの含有量は200mg/100gとありますので、2g/kgですね
    カリウム40は、天然カリウム中に0.0117 %の割合で存在しているので、2gx0.0117%÷100=0.000234gです。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A040
    カリウム40の比放射能(ベクレル/g)は、2.6×10^5なので、キュウリ1kgには60.8Bqのカリウム40が含まれていると計算できます。http://cnic.jp/modules/radioactivity/index.php/4.html
    まぁ結構入っている部類ですね。でも干し椎茸にはかなわないw



    Q89
    誤った知識を拡散したり、妄信したりする人が周りにいます。何とかならないのでしょうか?

    A89
    知識って大事ですが、それよりも「意味を考える」というステップが何より大事です。
    「誰々がこう言ってた」という類の情報は、このご時勢いくらでもネットに転がっています。
    その中で、ちゃんと考えられている情報なんて一握りです。
    http://ameblo.jp/seisan-himajin/entry-10489088421.html

    http://ameblo.jp/seisan-himajin/entry-11020449172.html

    http://togetter.com/li/176434
    あたりは、そのような情報の扱い方の基本事項が書かれています。
    ちょっと手間かもしれませんが、「自分で調べて考える」という癖はつけておいたほうがいいですよね。



    Q90
    日記で武田氏を『コメディアン』や『(お笑い)芸人』と同列に並べていますが、それはいかがなものかと。 『コメディアン』や『(お笑い)芸人』と呼ばれる仕事を生業にされている方に、大変失礼ではないかと思います。

    A90
    本当にそのとおりです。真剣にやっている人に申し訳ないですね。今後は似非コメディアンと呼ぶことにいたします



    Q91
    『ゴメリ医大の学長 バンダジェフスキー氏』のいうことは正しいですか?
    A91
    まず、現在は亡命中(?)で、フランスに居るはずです。
    http://www.voy.com/22070/3/313.html
    あたりからもそう読み取れます。反原発団体のCRIIRADが支援している模様。
    研究者としては、チェルノブイリ事故の低線量被曝に関して論文をいくつか書いていますが(よく引用されるのは2報だけ)、両方突っ込みどころ満載で、他の研究者から色んな指摘を受けています。
    http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=61199984&comm_id=5554608&page=all
    ちょうど今、↑で、彼の論文の検証を行っています。データとしては眉唾な印象。



    Q92
    『チェルノブイリのかけはし』て、どう思いますか?

    A92
    昔はそこそこまっとうな支援活動をしていたようですが、代表である野呂氏の最近の言動は、かなりぶっ飛んでいます。
    そこら辺は、
    http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?mode=trackback&UID=1314034425
    に詳しいかと。



    Q93
    早川教授て誰ですか?

    A93
    火山学者で通称「早川マップ」と呼ばれるセシウム137の沈着量を示したマップの作成者です。マップの正確性については疑問視する声があります。最近の言動には情緒不安定なものが散見されます。http://togetter.com/li/169918
    「行政による出荷自粛の要請って、ほんとにひどい。農家はなんでそれしたがってるんだろか。全品即金で買い上げろと、なんで交渉しないんだろか。いままでは理解しがたいと思っていたが、いまからはそういう農家は私の敵だとみなすことにした。毒を口に入れられてはたまらない。殺される前に殺す。」等と発言していて、
    http://twitter.com/#!/HayakawaYukio/status/91589780575494144
    一部の学識関係者から大顰蹙を買っています。
    発言内容は↓あたりにもまとまってますね
    http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/rikei/1312611599/



    Q94
    児玉教授は正義の人ですか?

    A94
    まぁまっとうな人だと思いますが、正義の人かどうかは甚だ疑問です。国会議員向けに行ったプレゼンの内容に関しては突っ込みどころ満載です。膀胱がん・膀胱炎のくだりは福島昭二先生の論文の引用なのですが、内容はかなり間違って伝わっています。詳しくは昔の日記に考察してます。結論としては「低線量の被曝が主要因で膀胱がん・膀胱炎が起きたとは考えられない」ですね。そのほかの部分の解説もしてあります~



    Q95
    木下黄太氏て信頼できますか?

    A95
    僕の評価は『単なるデマ屋さん』です。昔、マスコミに在籍していたのですが、原発事故に慌てふためいて、職をほっぽり出して逃げた人。発信する内容は非常に不正確です。鼻血デマと関東から逃げろデマが有名です。
    鼻血に関しては
    http://togetter.com/li/150517  (血液内科医の解説)
    http://togetter.com/li/149186  (放射線科医の解説)
    http://togetter.com/li/149654  (大阪大学の教授・物理学者もとい、きくまこせんせ)
    ボリュームが大きいですが、コメント欄も勉強になります。

    関東から逃げろ、というのは僕の日記でも考察してますが、ありえん話です。http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1761181510&owner_id=454353
    http://togetter.com/li/172800



    Q96
    今現在の内部被曝は深刻ですか?

    A96
    今現在、分かってきているのは、「内部被曝は外部被曝よりもはるかに軽い線量である」ということです。
    http://www.news24.jp/articles/2011/09/12/07190461.html
    http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110627/dst11062701150001-n1.htm
    外部被曝として年間10mSvを受ける場合、事故当初の高濃度の放射能を含む粉塵を吸い込んだ場合でさえ、外部被曝の1/4以下と予想されます。



    Q97
    川俣町で作られた花火が、日進市で打ち上げられる計画が住民の反対のため中止になったそうです。危なかったんでしょうか?

    A97
    そもそも屋内で人様よりも厳重に管理されている火薬が、放射能に汚染されている訳がありません。普通の花火だったと考えられます。ですが『あえて』放射能にガンガンに汚染されていたと仮定して考えてみます↓
    花火の基準値ってどれくらいかさっぱり分からないのですが、例え焼却汚泥の基準値の2000ベクレル/kgギリギリだったとしても、問題ないでしょう。
    http://japan-fireworks.com/basics/size.html
    打ち上げ予定の80発が全て三尺玉だったとして、2000x80x280=44800000ベクレル。
    これが半径250メートルくらいの球状に広がったとすると、体積は4/3*3.14*250*250*250=65416666.67m3 80発同時に打ち上げて、花火の中に居たとしても、44800000/65416666.67=0.68ベクレル/m3の濃度。実際はそんな近くに行かないし、同時に打ち上げもしないので、これの1/10以下。0.68Bq/m3では一時間当たり0.025μSvを被曝しますがhttp://togetter.com/li/172800、これは事故前の日本の内部被曝よりも少ないです。http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/09/09010504/01.gif 気にするのがおかしいレベルかと。

    打ち上げ花火の火薬にカリウムがどれくらい含まれているか分かりませんが、硝酸カリウムを含んでいるでしょうし、カリウム40は多く含まれています。http://www.j-poison-ic.or.jp/tebiki.nsf/SchHyodai/A74DDAB29DCF72B3492567DE002B898D/$FILE/M70201.pdf
    まぁ大体、昆布とか乾燥ヒジキとかと同じくらいは入っているのでは。
    http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/09/09010404/02.gif
    誰も昆布を燃やしたからといって大騒ぎしないのに、セシウムがっとなると敏感に反応するのは何故なんでしょうね?

    花火関連で検索してみたら放射性物質とは関係ないこんな心配が寄せられてました↓
    http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=32933
    なんだかとってもデジャブなのですが



    Q98
    一度地面に降下し風で舞い上がるなどした放射性セシウムを取り込んだ場合の内部被ばく量は、大気から直接吸入するのに比べて約10倍多いとのことです。http://www.jiji.com/jc/zc?k=201109/2011092000320どういうことですか?
    A98
    再浮遊に関してはhttp://togetter.com/li/174791で散々考えたのですが、気になるとすれば今年一年限りです。
    そもそも再浮遊するってことは、表土として動いて土埃として舞うってことなので、二年目以降、セシウムが土壌中に浸み込んでしまったら再浮遊できません。
    なので、記事の最後に書いてある「30年が云々」というくだりは、的外れですね。
    被曝の量自体はとても少ないです。
    最初の2ヶ月で0.0076~0.0099ミリシーベルトで、その次の2ヶ月で0.077~0.09ミリシーベルトですね。
    この値がこのまま年度末まで続くと考えたとしても(今後の値は、表面の土壌が洗い流されていくので減り続けるでしょう)、年間0.5mSvくらいに落ち着きそうです。二年目以降は0.2mSvなどと減っていくでしょう。http://togetter.com/li/172800 生涯では2mSvも考えておけば充分かと。
    年間0.5mSvの内部被曝の差なんて、住む場所で簡単に変わります。
    http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/09/09010504/01.gif
    後に学会から説明が入りました。
    再浮遊率ってめちゃ防護的に見積もってます、ということです。事故直後の実測値よりも過大に見積もってるそうな


    Q99
    今回の原発事故はシステムとしての致命的な弱点を見逃していたのが原因だと思いますか?

    A99
    これはあらゆるものに当てはまりますね。災害はシステムの弱点を狙う、というのは有名な話のようです。http://www.aesj.or.jp/atomos/tachiyomi/2011-07mokuji.pdf
    実際問題、その道のプロの方は色んなケースを想定はしていたと思います。事実、事故が起きてしまったわけですが、それは事故防止をしようとしていた人と、動かなかった上層部、コスト、原発に対する住民感情、など、非常に複雑な事情を含みます。責任のなすりつけというのはきりがないですが、その一部は国民にもあると考えています。

    Q100
    県内で 放射線の影響について「心配無いレベル」と説明してくださる専門家の方でも
    多くは「子供は大人よりも影響を受けやすいので 受ける線量は少なければ少ないほど良い」と最後に付け加えます。 これじゃぁ、いつになっても「心配無い」なんて、思えないです
    A100
    この問題は、今回の事故の核心を突いていると思います。
    「実際に起こる健康被害」と「政府の防護的な政策」の間に、かなりの差が生まれます。

    疫学上、検出できないくらいの影響だと予想されていても、国際的な学術組織からも「政府は防護的に考えなければならない」という使命を受けています。ですので、政府や学者から「絶対安全です」なんてのは言えないのです。ですので「最後に付け加え」るのです。念には念を、という考え方を「すべき」立場なんですよ。
    ですが、そうした「防護的な政策」の内容ばかりに目が行くと、実際に目標値がかなり安全側に作られていたとしても、その線があたかも「健康と不健康の境目」のように見えてしまいます。ここら辺がポイントかと。
    「子供でも大丈夫」と言ってしまいたいのは山々ですが、そこらの表現は気をつけるべきですし、過不足無く表現するってのが難しいですね。一つ言えるのは、「気にしすぎて生活を崩す必要は無い」です。バランスの取れた栄養と、適度な運動、心身ともにリラックスした生活を送ることは、健康にとって何より大事です。
    例えば、事故前でも、日常生活を送るにあたって「日々の生活は安全だ」と言えたのか?と考えると、「うーん、絶対とは言えんなぁ」となると思います。何をするにもリスクは有るのですが、放射線の場合は数字でそのリスクが「見えてしまう」ので、極論に走りがちです。実際の日常生活は、危険がいっぱいです。料理をする、という行動にも「家でご飯を調理すれば、火事になって死んでしまう確率が年間0.00015%あります」とかの数字が見えていないだけです。http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/houdou/2306/230624_1houdou/01_houdoushiryou.pdf
    あらゆる行動にはリスクがあり、そういうリスクのなかに日常が有る、という考えが大事だと考えます。「心配の無い人生」なんてありませんから。
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    プロフィール

    NakatakeYuhki

    Author:NakatakeYuhki
    東京に在住している研究者です。
    専門:分子生物学、幹細胞生物学、発生生物学、DNA修復、転写制御機構。生物全般に興味があります。

    反似非科学。懐疑論的な考え方をします。

    薬学畑。出身は関西。

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