僕的Q&A まとめ その4

    その1
    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1753424051&owner_id=454353
    その2
    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1753804066&owner_id=454353
    その3
    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1755026512&owner_id=454353


    これだけの数があると、まとめになってない気も。。。。
    まぁ、いいやw

    今回も無駄に気合だけ入れて行きます(`・ω・´)



    Q51
    牛乳から放射性物質が出たら、その加工品はもっと危なくないですか?バターとかに濃縮されませんか?

    A51
    むしろ減ります。水に溶けている放射性物質は、水分と一緒に乳清に移行しますので、バターにはむしろ殆ど出ません。チーズは作り方にもよりますが、減ることには変わりません。http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=09-01-04-06


    Q52
    魚のストロンチウム90汚染が心配です。

    A52
    ストロンチウムは炭酸と反応して不溶性の塩を形成しやすいので、海底に溜まってしまうものも多いでしょうが、一部は貝殻やエビの殻・魚の骨に入ってくると予想されます。
    http://www.fujita-hu.ac.jp/~ssuzuki/bougo/notification/yakumuhatu70.html
    まぁ海の広さを考えると、十分に希釈されそうなものですが、今後の検査結果は注目されるべきです。サンマとかのある程度おっきな魚は骨食わないので、関係ないですが。個人的には殻ごとバリバリ食う小エビが気になります。まぁ小さい魚・小さな甲殻類は一度に食う量がたかが知れてるので(小エビを1kg食うシチュエーションが想像できない。年間でも厳しい)、よっぽど高い値じゃないと0.01mSvも被曝できないでしょう


    Q53
    放射能汚染された牛乳が、汚染されてない牛乳と混ぜて出荷されてます。許されませんよね?

    A53
    実際のところ、検査は施設単位でやっていて全部クリアしたものを混ぜていました、不自然に混ぜあわせた訳ではないので、その情報自体がデマです。http://d.hatena.ne.jp/fut573/20110409/1302369063
    そもそも、感覚的には嫌なのは分かりますが、汚いものときれいなものを混ぜて、全体的にきれいなんだったら、それはきれいなものなのです。汚れを落とす基本は「希釈」です。


    Q54
    子供が土まみれで遊んでます。土に含まれる放射線が心配です。

    A54
    基本的に、土は体に入らないです。有り得るのは土埃からですが、量としてあまりにも少ないので無視できます(Q&A34)。なので、内部被爆は考えなくていいです。
    気になるとしたら外部被曝ですが、福島県の線量の高い箇所でもMaxで10μSv/時間くらいだと思います。大体多摩川温泉の北投石と同じくらいです。http://blog.goo.ne.jp/yamanei/e/89f2664bbc428c792ac335d5475a9d30
    地表付近で放射線が高い、というのもよく聞くと思いますが、これは、落ちているセシウム137などからのベータ線と呼ばれる放射線があるからです。
    ベータ線は服一枚で簡単に遮蔽されますので、普段靴と長ズボンをはいていれば、問題にはなりませんし、たとえ体に直接付いてたとしても、ベータ線の影響は表皮で止まります。射程の長いガンマ線を気にするのなら、土が付こうが地面にあろうが一緒なので、結局空間線量だけを気にすればいいですから、土まみれになってるから危ない、ってのは、変な考えです。


    Q55
    アルファ線・ベータ線は内部被爆の影響を考えるのに、自治体の発表は、外部被曝をガンマ線の値だけしか出しません。隠蔽ですか?

    A55
    「外部被曝ではγ線が一番危ないから」測定されているのです。α・β線は破壊力が強いですが、空気中でもかなり減衰しますし、直接的に土を触った場合でさえ、皮膚で止まります。服や靴を通過できないので、露出している肌だけが被曝の対象です。 皮膚は新陳代謝が激しく、垢は皮膚の一部が剥がれ落ちたものです。α線やβ線のほとんどは、垢となって剥がれ落ちていく運命の死んだ細胞にあたって消滅します。将来的に健康に影響が出ると予想される骨髄や生殖細胞には届かないので、通過力の高いγ線だけを計測すれば、健康被害を考えるには充分でしょう。


    Q56
    セラフィールドの原発周辺で、小児性白血病が増加してるって話を聞きました。

    A56
    原発周りと白血病の間に相関関係自体が無い、というのが、最新の知見です。
    当初は内容がセンセーショナルなので騒がれましたが、その学説自体、随分と過去のものです。10年前ならまだ真面目に議論する余地もあったのでしょうが、今は余白すら見当たらないのでは。語りつくされている感があります。
    http://d.hatena.ne.jp/buvery/20110515
    http://d.hatena.ne.jp/buvery/20110611
    http://hato.2ch.net/test/read.cgi/lifeline/1306321115/96
    http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=14-05-01-09
    http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/seminar/No99/imanaka041215m.pdf


    Q57
    現状の放射線による健康被害は死に直結しそうですが、子どもの屋外活動の制限は死に直結しそうにありません。やっぱ制限した方がいいのでは?

    A57
    これは非常に難しい比較です。厳密には「完全な安全」などどこにもありません。
    どれだけ希釈してもリスクは「ゼロ」にはならないのです。子供の屋外活動を制限することでも、重篤な健康被害が起きる可能性はあります。「屋外活動の制限をしたら子供が死ぬんか!?」というのと、「10マイクロシーベルトの被曝をしたら子供が死ぬんか!?」という天秤が、同じ次元で厳密に数字で評価できないところが混乱の元ですが、制限したら良い、などと単純に考えるのは大変危険です。屋外活動を制限するのと比較される程、現状での放射線による健康被害は少ないと考えられる、くらいは言えると思います。


    Q58
    放射性物質が検出された汚泥を、全国に肥料として流通させようとしてます。許せません。

    A58
    この汚泥って正確には土壌改良剤として使われるようです。呼称として「肥料」と呼ぶのは用語としても正しいのですが、法的には「土壌改良剤」で、そもそも汚泥にはカドミウムなどの含有率が高くて、使用は限られた場所で使われる模様。ですので、一般の肥料として混じることはありません。汚泥肥料を用いると、現在の日本全国に存在する土壌のセシウム137濃度(核実験によるフォールアウトによる)が増える事は間違いないです。使われる場所で、200Bq/kgの土壌改良剤をどれくらい入れるのかによりますが、現在の放射能240Bq/m2から1960年代の1200Bq/m2までの、どれくらいの幅を良しとするのか、は最終的に生産者の意志によるかと。まぁ今の汚泥肥料をしこたま使ったとしても、1960年あたりに作られた野菜とかよりかは、安全だとは思いますが、あえて使う必要もないんじゃないか、という点は同意します。


    Q59
    福島の子供からセシウム137・134が検出されましたが、値が低すぎます。隠蔽ですか?
    http://sankei.jp.msn.com/life/news/110630/bdy11063012220001-n1.htm

    A59
    一つには「調べられたお子さんが、放射線に対して意識の高い親御さんの子供だった」という影響はありえます。隠蔽はありえません。検査したのはフランスの機関ですからw
    関東でさえ大気核実験の時代の10倍くらいは積もってるので、10倍くらい出ておかしくないと考えていました。まぁ考えてみると、粉塵としてずーと一定レベルで降り続ける核実験の灰よりも、今回の福島第一原発事故みたいに3/15付近に集中して降った場合では、吸い込む機会自体が少ないので、結果としてこんなに低濃度ですんでいるのかもしれません。大気核実験の際は防護対策もほとんどとられてない、というのも一つの原因かと。


    Q60
    埼玉県川口市の方のツイッターでお子さんの尿からセシウムというのが流れてきました。
    http://yfrog.com/gydrkyxj
    かなり気をつけていた方で、それでも7月現在でまだ尿から出るってどういうことでしょう?

    A60
    http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=09-01-04-11

    http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/09/09010411/05.gif
    事故前の日本人は、大気核実験などの影響で、環境からセシウム137をおよそ22Bq/人くらいはもっておったようです。ピークは1965年で500Bq/人くらいありました。1960年代は50~500Bq/人くらいで変動してたのです。この時期に測られた尿中のセシウム濃度は、0.5~5Bq/Lなので、尿中には、事故の影響が無くても0.2Bq/Lくらいは検出されても全然おかしくありません。
    http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/09/09010411/03.gif

    川口市のは、この予想値と同レベルですので、「福島の事故によるセシウム137とは考えにくい」ですね。もしこの数値が、福島の事故由来であれば、セシウム137とほぼ同量生成しているセシウム134が検出されるべきですが、されていないのもポイントかと。半減期の長いものしか検出されていない→それだけ時間が経ってから取り込まれた、と考えられるので、ごく最近の事故で取り込まれたというよりも、1960年代の核実験由来の放射性物質である可能性が高いと考えられます。むしろ原発由来の放射性セシウムが殆ど検出されなかった、と考えるべきです。
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    収束に向かってるんだな


    累積線量、生涯100mSv答申へ
    http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1684600&media_id=2

    これは良いニュースですね。
    暫定基準値は「事故後の緊急時」に適用されるものなので、その数値にも見直しがかかり、事故の収束期にさしかかってきた、ということでしょうか。


    でも、この記事を見て、
    「日本の暫定基準値は高すぎたから、これくらいで丁度いい」
    とか
    「おいおい、いきなり100mSvなんてきびしすぎんじゃね?5年で到達しちゃわね?」
    とか
    「100msvの科学的根拠は?」
    とかとか、まだまだ疑問も尽きないようです。


    ざっくり解説します。

    まず、この発表の情報源↓
    会議資料詳細 第392回 食品安全委員会
    http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20110726sfc
    これの
    『資料1:放射性物質に係る食品健康影響評価に関する審議結果について』
    ですね
    ファイルはちょっと重い内容ですが、めちゃ詳しいです。
    もしくは↓かな
    第9回 放射性物質の食品健康影響評価に関するワーキンググループ
    http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20110726so1

    中を見ると、科学的な根拠が超盛です。
    一つ一つの放射性物質について「これでもか」というくらい、懇切丁寧な論文の収集をしていますね。
    僕もこの事故関連で論文あさったりしましたが、このレベルにはさすがに到達できてません。
    さすがに本職は違うw

    まぁ内容を一行で要約すると
    「100mSv以下では健康へ被害は統計として検出できないくらいのものであった」
    という今まで散々言ってきた内容。

    そのほか、インドの高線量地域での累積吸収線量500 mGy 強において発がんリスクの増加がみられなかったことを報告している文献についても、言及しています。

    あと、日本での自然環境からの平均的な被曝量は、
    食品による被ばくが0.41mSv、大気中等のラドン・トロンによる被ばくが0.40mSv、大地放射線による被ばくが0.38mSv、宇宙線による被ばくが0.29mSvで年間1.5mSvだそうな。

    これに普通の人が受ける放射線としては医療被曝で、これは年間2.25mSvくらいありますね。
    ですので、平均的な日本人の被曝量は年間3.75mSvくらいですな。


    で、今回の福島第一原発の事故によって、どれくらいが許容できる「追加の放射線量」か、という問いに「外部被曝と内部被曝を合わせて100mSv/生涯なら、まぁ問題ないでしょう」という、科学的な根拠と防護的な考えのバランスをとって、答えを提示した食安委の姿勢は、評価されていいと思います。


    さて、マスコミさんは相変わらずアホな計算をしていて、人生80年とすると100÷80=1.25だから、年間1.25mSvくらいが足される計算です、みたいなことを書いていますが、そんなこと書いたら

    「福島は20mSv/年なんだぞぉおおおお!既に超えてるじゃんかぁあああ!福島の人間はもう終わりだぁヽ(`Д´)ノ ウワァァァン」
    という人が多発するでしょうに・・・


    まず、根本的にその割り算はおかしいです。


    たとえ今年20mSv受けたとしても、来年も20mSv受けるのでしょうか?再来年は?5年後は?10年後は?どう考えても「年月が経てば経つほど事故由来の放射線を受ける量は減る」のは明らかです。

    さて、問題は「どれくらい減るのか?」ですね。

    過去のチェルノブイリ事故を見てみましょう。
    国連の発表@2008年
    http://www.unscear.org/docs/reports/2008/11-80076_Report_2008_Annex_D.pdf
    の113ページのB62項にチェルノブイリ事故由来の放射線量の経年変化が解説されています。チェルノブイリ事故から20年後での発表です。

    これによると、
    ・過去20年間で、事故によって起きた放射性セシウムに起因する外部被曝の平均量は0.9mSv、内部被曝の平均量は0.4mSvであった
    ・汚染地域の住民が生涯で受ける外部被曝の吸収線量を100とすると、事故の起きた1986年に25、1987-1995年の間に40、1996-2005年の間に15を受けたと見積もられる。今後2006-2056年の間に予想される被曝量は20である
    ・テーブルB13-15に累積放射線量を示す。100mSvを受けた住民は汚染されたエリア全体の0.03%の2万6000人である

    などが書かれています。


    と、いうことは、少なくとも外部被曝に限っていえば、事故のあった最初の年で20mSv以内であれば、生涯で受ける被曝量はせいぜい4倍。生涯で80mSv以下であることが予想されます。


    そりゃー食安委も「生涯で100mSv以内を目指しましょう」と言えるわけです


    日本の場合、20mSv/年が「上限」として決められてますし、実際は今年でさえ10mv以下の被曝量の人がほとんどだと予想されています。
    http://www.47news.jp/feature/medical/2011/07/post-557.html

    なので、「生涯で100mSv以内」という目標は「充分に達成可能」な数値です。


    でも忘れてはいけないのが内部被曝ですね。

    考えられる経路としては
    ・事故直後のヨウ素131などの吸引
    ・食物からの摂取
    ・土ぼこりを吸引

    くらいでしょうか。

    まず、土ぼこりから1mSvを被曝しようとすると、原発敷地内の土3gを、7年半かけて吸い込まないといけないくらい、非常に寄与率が低いので無視できます(http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1707190251&owner_id=454353&org_id=1706096729)。 

    事故後のヨウ素131などの吸引は既に調べられていて、影響の大きかったと考えられる飯舘村の住民の肩を調べた結果、内部被曝は最大検出で3.2mSvでした。ほとんどは1mSv以下。これは来年以降は持ち越されないので、生涯の被曝量を考える上では3mSvくらいを足しておけば十二分です。
    http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110627/dst11062701150001-n1.htm
    (外部被曝の推定平均量が13・5~4・9mSv/2ヶ月、外部と内部被曝の合算が14・2~4・9mSv/2ヶ月なので、内部被曝の割合が低いことが分かると思います)

    残るは、食安委の戦いのフィールドである食品から、ですね。一般的に内部被曝と聞いて、イメージするものも、これが主経路かと。

    いままで施行されていた暫定基準値は、「全ての飲食物が放射性物質で汚染されていたとして年間10mSv以下になるように作られていた基準」です。

    これは世界的にみてもかなり厳しい部類。
    http://www47.atwiki.jp/matowiki/pages/50.html
    「日本は放射線に対する基準が甘い」なんてことはありませんが、これはやはり「原子力事故における非常事態の基準」です。

    今は事故も収束に向かい、環境中に放出される放射性物質の量もずいぶん減りましたので、そろそろこの基準を変えるときが来ているのかも知れません。言い換えれば、緊急事態から回復期にはいったとも考えられます。


    そこで、食安委も「新たな基準を設けるため」に目安となる数字を出したのでしょう。
    と、いうか、日本には事故直後の暫定基準値はあるものの、その後の回復期に「どれくらいの基準でやれば良いのか」が無かったのだと推察しています。少なくとも僕は見たこと無いし。。。


    話は戻りますが、その暫定基準値を敷いて、政府は事故後の食品の流通を制限していましたが、検査漏れが出てきました。これは事実ですね。まぁ、全食品の全検査なんて夢物語なので、仕方の無い面もあります。ですが、前回の日記に書いたように、検査がダダ漏れになったとしても、年間0.1mSvくらいの被曝量の増加にとどまると予想されています。http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1749619390&owner_id=454353
    人生70年と考えると、単純計算7mSvくらいですが、実際のところ、食の流通に乗る放射性物質の量は減る一方なので、生涯では1mSv足されるかどうか、といったところでしょう。


    なので、結論としては「生涯の被曝量に寄与するのは、ほとんど外部被曝」です。


    よく「内部被曝こそが怖いのだ」という話を耳にしますが、かなり防護的に見積もっても外部被曝の影響の方が圧倒的に大きいです。


    このような数字を、食安委・政府がどうやって基準値に反映させるのかは、慎重に見ていく必要がありますね。おそらく、実際の影響と経済的な流通を考え、段階的に基準値を厳しくしていくのだと考えられます。現状の暫定基準値で、年間10mSv(実際は1mSvともいわれてます)なので、これの1/5か、1/10くらいを設定してくるのでは。まぁ対象によりますが。水なんか一気に下がりそうですね。
    ソ連の例でも結構がっつり下げられてますし。
    http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/reports/kr21/kr21pdf/Matsko1.pdf


    と、いうわけで、非常に良いニュースなのでした♪


    ------------------------------------------------------------
    追記①
    フランスのIRSNは国連よりも防護的な考えで、外部被曝の減衰を見積もっています。
    http://www.irsn.fr/EN/news/Documents/IRSN-Fukushima-Report-DRPH-23052011.pdf
    IRSNによると、事故の起きた初年度で、生涯の12.5%分を被曝、10年でさらに35%、そこから60年で50%強、としています。
    これからいっても、今年の年間被曝量が12.5mSv以下なら生涯の被曝量は100mSv以下です。
    これらの違いはフォールアウト(放射性物質の塵)の形状や、土壌の性質、気候(日本は梅雨とか台風があるし東北は雪も降る)をどのように仮定するかによって大きく変わると考えられます。日本の研究機関・政府が、どのような仮定をおいて検討するのかは注目したいです。
    おそらく例のごとくかなり防護的にやるのでしょうけどw

    追記②
    無論ですが、じゃぁ100mSvを超えたらもう駄目なのか、というとそうではありません。
    100mSvで0.5%の致死的な発ガンの確率が上がる「リスク」があるだけです。
    例えば200mSvなら1%で、300mSvなら1.5%ですね。
    これらの危険性の見積もりは、広島・長崎の原爆の被害者の方から得られたデータなどを下にして作られています。原子力爆弾では、放射線は一瞬で浴びることになり、同じ放射線量を長期間で浴びるよりも危険性が高まります。こういった「短期間に強烈な放射線を浴びた」ケースでさえ、この程度です。生涯で100mSvや300mSvを浴びた場合、体がその間に回復する期間が与えられますから、実際に起きる健康被害は、この数字よりも低いと予想されます。事実、生涯被曝量が500mSvを超える高線量地域でも、有意な発ガン率の上昇は見られていません。
    生涯で100mSvの基準、というのは、ものすごく「厳しい基準」だと考えられます。

    追記③
    チェルノブイリの事故って、改めてみなおすと、内部被曝の寄与率が高いですね。
    これは現地で自給自足に近い生活をしていた人が多いことや、食品の暫定基準値が高かったことなどが原因だと考えられます。日本はそういった面ではかなり恵まれているかと。

    追記④
    UNSCEARのリンクの117ページに、周辺国の137Csの相対的摂取量と時間依存のグラフを、プロットを目で読んで、大体の曲線を書かせてみました~近似式としてY=1.1018X^-0.9406となりました。
    まぁY=1/Xで良い気がしますw

    順を追っていくと、
    今年を100%とすると、
    1年後は70%
    2年後は45%
    3年後は30%
    4年後は20%



    10年後は12%



    20年後は6.5%
    70年後は今年の2%くらいになる計算ですね。

    僕的Q&A まとめ その3

    その1
    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1753424051&owner_id=454353
    その2
    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1753804066&owner_id=454353

    まだ日記の範囲内・・・orz
    さ~はりきっていきましょ~♪


    Q31
    政府が自分達の状況が危うくなったから基準値を勝手に引き上げたのは許せないのですけど。

    A31
    今は『原子力事故非常事態中』という、特例が出ている状態です。
    宣言は3/12→http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2790012/6944804
    まぁ聞いても、「で?」というニュースですけど、これにより実際の法律として、色々な手続きがなされています。http://www.nsc.go.jp/senmon/shidai/bousin/bousin004/siryo3.pdf
    この法手続きにより、暫定基準値が発効されたり、枝野官房長官が主務大臣に任命されたり、東電に対策本部が置かれたりするわけです。今回の原子力事故が起きるずっと前から、基準値をあげる事は法律で決まっていました。他の国も原子力事故がおきれば同様の処置をします。もし、重大な法手続きの不備なんかがあれば、今頃自民党が鬼の首取ったように指摘しているはずですよね。


    Q32
    住んでいる地域によって、がんになる確率が異なると聞きました。何でですか?

    A32
    地域の差は、実にいろいろな要因が絡んでいます。
    食生活・生活風習・医療設備の充実度合い・遺伝的要因etc.... 挙げだすと、かなりあります。
    個人的な印象としては、医療施設の充実度合いは、寄与が大きいのでは?と思います。 都会のほうが田舎と比べて発ガン率が多い傾向にありますが、死亡率は逆に都会の方が少ないです。 引っ越したからといって、発ガン率が必ず変わるわけでもありませんが、変わる可能性は大いにあります。


    Q33
    昨年の文科省調査によると年間20ミリシーベルトは危ない、と聞きました。やっぱ危ないんじゃ?http://www.taro.org/2011/05/post-1013.php

    A33
    原著はこれですね↓
    http://www.rea.or.jp/ire/pdf/report4.pdf
    この報告書には、.総合評価(5p)として、「第Ⅳ期調査までの結果を総合して評価すると、以下のことから、低線量域の放射線 が悪性新生物の死亡率に影響を及ぼしている明確な証拠は認められなかったと言える。」と書いてあります。記事の部分は、統計処理をして「危険そうに聞こえる」部分だけを抜粋したものです。↓蛇足ですが、前回調査の分
    http://www.rea.or.jp/ire/pdf/report3.pdf
    調査ごとにばらつきがあるのがわかります。これらを総合的に評価する必要があるのにもかかわらず、科学的な検証をせずに「さも論拠が明白である」ような表現を使った時点で、この議員は「アウト」です


    Q34
    浮遊している放射性物質による体内被曝が怖いから、マスクをして外出すべき、という人がいます。どれくらいやばいですか?

    A34
    世界でもっとも大気中の粉塵量が多いとされる都市でも、大気中の粉塵量は76マイクログラム/m3で、土埃3gを肺から吸い込もうと思うと、およそ40000m3の空気を吸う必要があります。http://logsoku.com/thread/news2.2ch.net/newsplus/1059443483/
    人は1時間にだいたい600リットルの呼吸をしますので、40000/0.6=67000時間=2777日=7年半くらいかかります。この3gの土が原発の敷地内の土だったとしても1mSvくらいしか被曝しません。大気中のラドンの方が危ないです。少ないにこしたことはないので、着けた方が良いのかもしれませんが、絶対必要、なんてモノじゃないです。あ、埃っぽいところなら埃を避けるためには有効です。


    Q35
    メディアの情報って正しいんじゃないんですか?NHKのチェルノブイリの真実って番組がありましたけど、NHKも間違った事を報道してたりするのですか?

    A35
    科学的な背景を持たない人間が、番組を作っていることが多いです。プロデューサー・脚本家が放射線の知識を持っているとは到底思えませんし、民放ならスポンサーによる内容の偏りも出るでしょう。ですので、メディアに流れる情報が『全て科学的に正しい』訳がありません。一昔前の『発掘あるある大辞典』なんて、専門家がたくさん出てたのですけど、データが番組によって捏造されてたり、科学者の意見が都合のいいように切り貼りされて、僕の身近にいた研究者が「なんか無茶苦茶なミスリードされてる」と愚痴っていたのを知っています。NHKの『チェルノブイリの真実』では、あからさまな嘘を報道していたのではありませんが、かなり恣意的に「放射能は恐ろしい」という報道がされました。統計データの一部分を映像に出したり、現場の医師の個人的な意見が真実であるかのような演出になっていますが、あれを『真実』などと報道しちゃうところあたりが、メディアの科学的思考の無さを象徴しているといえます。


    Q36
    放射線による健康被害は、ガンのリスク評価を良く見ますが、被曝による健康被害はガンのみなのでしょうか?

    A37
    健康被害はガン以外も、もちろん調査されています。チェルノブイリの原子力事故では、放射線と直接関係無いはずの疾患も数多く検出されています。一番有意だったのが、うつなどのストレス性精神疾患です。http://www.unscear.org/docs/reports/2008/11-80076_Report_2008_Annex_D.pdf
    原子力従事者などの追跡調査もされていますが、統計解析上「放射線で被害が出た」と結論できないレベルの影響でしかありません。
    http://www.rea.or.jp/ire/pdf/report4.pdf


    Q37
    チェルノブイリが一週間でおさまったのに、福島第一原発事故ではまだ事故が終焉してません。やっぱ危ないのでは?

    A37
    チェルノブイリ原子炉は、いまだに石棺工事中ですので『収束した』とも言えません。まぁ、格納容器圧力容器を爆発させてしまえば、チェルノブイリと同じく一週間で収束(?)してしまいますが。。。作業員の方々や自衛隊の方たちが体を張って、事態が悪化しないように勤めてくれたからこそ、最悪の状況を回避できているのです。いっそのこと爆発したらいいのに、といっているに等しいかとw


    Q38
    放射線による被曝の初期症状(下痢・鼻血など)が起きている、といわれてます。まじですか?

    A38
    初期症状は、急性被曝をした際に見られる症状です。今回の低線量被曝で初期症状が出ることは原理的に考えられません。もし出るのなら、ラドン温泉に入った後も、初期症状が出てもおかしくありません。僕はこれまで何回も有馬温泉などに入りましたが、湯上りに円形脱毛症になった、という人は聞きませんし、自覚症状もありません。 鼻血や下痢に関しては↓が分かり易いです。
    http://togetter.com/li/150517  (血液内科医の解説)
    http://togetter.com/li/149186  (放射線科医の解説)
    http://togetter.com/li/149654  (大阪大学の教授・物理学者もとい、きくまこせんせ)
    ボリュームが大きいですが、コメント欄も勉強になります。


    Q39
    発がんリスクをあげる例としてあげられる飲酒や喫煙。これらは普段子供は行わないことであり、「子供への放射線被害」を考えたときに当てはまらないと思うんですが?

    A39
    よく言われる100mSvで0.5%の致死的な発ガン率の上昇、というのは「生涯を通じて、どれくらいのリスク上昇か」です。人間は致死率100%ですし、必ず死にます。http://www.jnes.go.jp/content/000011196.pdf
    の3-37(78ページ)にがんがおきる年齢が図表化されています。
    白血病はモデルが二つありますが、放射線によるガンのピークは年老いてからです。目の前のお子さんに、タバコをくわえさせたり、副流煙吸わせて、若くしてガンになっちゃうかどうか、を論じているのではありません。お子さんは将来喫煙するかもしれませんし、肥満になるかもしれません。なって欲しくないですが、リスクはあります。それらの将来なるかもしれない生活習慣のリスクと比較されています。


    Q40
    今から5~10年後に子供にガンが多発するんじゃないですか?

    A40
    よく見かけるロジックとしては「こどもはDNAに傷がつきやすい」→「DNAに傷がつくとガンになりやすい」→「若くしてぱたぱたとガンで倒れる」という三段論法のようです。ですが、これはおかしな話で、もしこんなことがそのまま起きれば、赤ちゃんは最もDNAに傷がつきやすいのですから、小学生か成人を迎える前に発ガンのピークが来るはずです。でも実際は老人になってからでないと、ガンはなかなか発症しません。DNAへの傷の付きやすさと、ガンを発症しやすい時期は分けて考える必要があります。細胞分裂が活発であれば、DNAの修復機構も活性化されますし、免疫系など総合的に体が弱まらない限り、DNAの変異だけでガンが発生するわけではありません。もちろん、許容量以上を被曝すれば発ガンのリスクは高まりますが、現状の放射線量は高線量地域と大差のない値ですし、最近のニュースによると、福島のお子さんの体内被曝も、1960年代の大気核実験が盛んに行われていた時代と同じか少ないレベルで済んでいます(検体数が10なのでもっと増やす必要はありますが)ので、数年後に若年性のガンが多発、という状況にはならないと予想します。


    Q41
    日本の暫定基準値は、世界基準と比べてとんでもなく高いようなのですが、何でこんなに高いのですか?http://kingo999.web.fc2.com/kizyun.html

    A41
    あー、それは結構有名なリンクですね。 基本的な誤解は、日本はまだ「原子力発電事故による緊急事態」中である、ということです。そのリンクの他の国の数字は、平時のものですね。
    http://www47.atwiki.jp/matowiki/pages/50.html
    ベラルーシとかウクライナの食品の基準値は、TAL91と呼ばれる事故から数年経ってからの基準値です。http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/reports/kr21/kr21pdf/Matsko1.pdf  事故の起きた年にとる基準値としては、日本はかなり厳しい方です。ちょっと内容が重いのですが、非常事態の際の自国での流通に関してはhttp://www.fsc.go.jp/fsciis/survey/show/cho20060331054
    内のリンク、4-65くらいから各国の規準が載っています。EUとかと比べると、めっちゃ厳しいですよ。
    EUとかイギリスは、ヨウ素131は500Bq/kgだし、セシウムは1000Bq/Kgだし、アメリカなんて、桁間違ってるんじゃないかというくらい高いし・・・
    ページ3-11の表3.2-2に、原子力事故が起きた際の諸外国の基準値が一覧でのってます。これは貿易取引での基準値です。日本の基準値と諸外国の基準値の設定にほとんど差がないことが分かると思います。
    @備考ですが、その作者の方がどれくらいリテラシーが無いかは、↓を見てもらえば分かるかと。
    http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=62602915&comm_id=5581412&page=all


    Q42
    小出裕章先生は『20mSvでは子供は25人に1人が癌にかかる可能性がある』といっています。何とかして下さい。

    A42
    小出先生の出している数字、1Svあたりのリスクが、大人の状態でもかなり高く設定されていて、こどもをさらに5倍するもんだから、けっこう仰天なリスク評価になってます。大人で100mSvで20%のガンという見積もりは、反原発市民団体ECRRの基準でしょうが、学者の通説では100mSvで0.5~1.1%です。これはほぼ統一見解といってよいです。京大の今中哲二教授の記事↓Table3
    http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/kek07-1.pdf
    僕の日記でよく出てくる100mSvで1%の致死的な発ガンリスクというのは、0歳児の場合です。
    http://www.jnes.go.jp/content/000011196.pdf の最後。これもかなり防護的に見積もっているので、これ以上防護的にやる根拠が見つかりません。


    Q43
    チェルノブイリは年間5ミリシーベルトで強制移住させました。日本は20ミリシーベルトで移住指示さえも出ません。殺人国家では?

    A43
    チェルノブイリ事故では、5年経った1991年に5mSv/yを受ける住民には、「移住してもよいという権利」が与えられました。チェルノブイリ事故から3年以上経ったときの基準は25mSv/yでしたので、日本政府は、さらに厳しい20mSv/yという基準を、事故後1~2ヶ月で適応し始めたということです。ソ連では最初の一年は100mSv/年だったそうです。
    http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/saigai/Ryb95-J.html

    上記の法律とは別に、事故直後に、ソ連政府は軍隊さながらの大避難を強行しました。
    それがいわゆる『強制移住』です。大体、チェルノブイリ事故の1週間~10日内(1986年5/3~5/5:事故は4/26)で行われています。
    http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/saigai/30km-j.html
    http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/GN/GN9704.html
    事故後2日で強制移住されたプリピャチ市なんて、最大4000~8700μSv/hくらいの殺人的な放射線が出てました。 これくらいだったら強制移住させるべきです。


    Q44
    福島原発からアメリカへプルトニウムが飛んできたというニュースを聞きました。

    A44
    http://togetter.com/li/128687
    N.D.(Not Detected)というのを何を勘違いしたのか、見つかった、と大はしゃぎしてた輩がいたようです。救いようの無い天然記念物級のDQNのデマです。かわいそうですね。


    Q45
    核実験による青森の大気汚染のデータですが、セシウム137が2000bq/m2検出された1965年当時は、どんな実害があったんでしょう?

    A45
    白血病が増えるかな?と疑われたのですが、結果は『実害は見つからなかった』でした
    http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20309707


    Q46
    セシウム137やヨウ素131だけが注目されているのは何でですか?ほかの放射性物質はどこにいってるのですか?

    A46
    ご指摘のとおり、原子力事故では色々な放射性物質が放出される可能性があるのですが、その大半は半減期が極端に短かったり(数秒)、人体に取り込まれなかったり、原子炉から飛ばなかったりで、健康に被害を与えそうな核種は限られています。 その代表格がセシウム137やヨウ素131、およびストロンチウム90です。http://www.geocities.co.jp/Technopolis/6734/kisogenri/untenbougai.html


    Q47
    福島第一原発は今でも放射線物質を放出しているはずですが、なぜ福島のあらゆる場所での線量があがらないのでしょうか?

    A47
    量の問題です。局所的にはヨウ素131などが「現在も放出されている」のですが、量が少なければ検出もされませんし、ましてや健康に害が出ることもありません。プールに角砂糖を落とした、というのを想像すると分かりやすいかもしれません。角砂糖の周りは砂糖の濃度が濃いので、甘い水になります(近くだと検出される)。ですがその中心から離れていくと、どんどん濃度は下がっていって「ほとんどゼロ」になりますよね。希釈されたものってゼロではないですが、無視してよいと思います。 汚れた洋服を洗濯するときは、汚れを大量の水で希釈していますよね。汚れは厳密にはゼロではないですけど、普通は気にしないのと同じです。


    Q48
    某TKD教授は台風の風によって地表に落ちた放射線物質が巻き上げられて、拡散し汚染が広がると懸念しています。やっぱやばいのでは?

    A48
    風で舞うってことは、地表から簡単に離れる、ってことなので、雨にも流されやすいはずですね。実質的に地表の放射性物質の量は減るでしょう。そりゃちょっとは範囲は広がるかもしれませんが、拡散すれば薄まるわけですから、普通に考えれば危険性は減るんじゃないでしょうか。風で運ばれてくる放射性物質だったら、中国からの黄砂とかのほうがよっぽど危ない気がします。


    Q49
    除染した汚染水を海に流していますが、4月にこれをせず汚染水を海に流していたのはけしからんですよね?

    A49
    切迫していた、というのが一番の理由でしょう。沈殿ろ過などの処理をした方が良いに決まってますが、あの当時はいかに冷却して安定な状態にもっていくか、で精一杯だったと記憶しています。実際あれ以上を求めるのは酷な気がします。現場の方たちは、ぎりぎりのところで判断していたんだと思いますよ。ロシアとか中国とか北朝鮮がそろって「垂れ流すなんてけしからん」と言ってましたが、「ちょwww核実験バリバリやってたお前らがどの口でモノを言うかwwww」と思ったのは良い思い出。


    Q50
    海の魚に、セシウム137やストロンチウム90が濃縮されることが気になります。今はどうなっているのでしょう?福島で取れる魚は危ないですか?

    A50
    以下のリンクが非常に詳しいです↓
    水産物の放射能汚染から身を守るために、消費者が知っておくべきこと  
    三重大学 勝川俊雄
    http://katukawa.com/?page_id=4304

    放射能は専門外とおっしゃっていますが、環境動態のプロ。海洋汚染の考察です。
    下のほうに濃縮係数や予想される濃度の遷移が書かれてます。
    他、
    『水産物の放射性セシウム汚染の地理的な広がり』
    http://katukawa.com/?p=4598
    『日本の魚を【比較的】安全に食べるための私案』
    http://katukawa.com/?p=4369

    福島県での漁業はいまだ自粛中で、放射能を高濃度に含む魚はほとんど流通していない、と理解していますhttp://www.pref.fukushima.jp/suisan/sinsai/housyanou-top.html

    産地が南のものや日本海で獲れたものであれば、上の勝川先生のブログにもありますが、心配する必要は無いと考えられます。時間が経てば県内の漁業も再開されると思いますが、既に十分希釈されているので、影響は少ないでしょう。

    海洋中での生物濃縮は時間をかけて行われるので、長期的に調査する必要があります。最初は小魚や甲殻類、次に大型の魚、と物質が移動します。スタートが少なければ食物連鎖の頂点に近くなっても、蓄積量は少なくなります。

    まぁ予想であれこれ言っても仕方が無いですし、何より、実際に食べる魚に含まれる放射能の実測値の発表を元に、漁業などが再開されるかどうかが決められるはずです。

    今後の数字を注視する必要はありますが、「魚は全部ダメだ」なんて考える必要はありません。

    僕的Q&A まとめ その2

    その1はこちら
    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1753424051&owner_id=454353

    Q21
    雨にぬれない方が良いって聞きましたが、どれくらい危ないのですか?洗濯物に放射性物質が付いて危険だったりしないですか?

    A21
    雨ですけど、現状雨に放射性物質はほとんど含まれてません。
    都内であれば ↓
    http://monitoring.tokyo-eiken.go.jp/mon_fallout_data.html
    全国版はこちら↓
    http://atmc.jp/ame/
    を見てもらえば放射性物質がほとんど検出されていないことがわかると思います。今降っている雨は「普通の雨」です。事故前と変わりありません。

    事故直後の雨に関しては
    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1701423254&owner_id=454353&org_id=1700782217
    あたりも参考になるかと。

    基本的に雨水を飲まない限り、体に放射能が入ることはありません。皮膚って頑丈ですから。

    おそらく「雨に当たらないように」という、事故当初のニュース報道が、皆さんの記憶に残っているのだと思いますが、あれはそもそも福島第一原発の近くの住民の方のためのニュースで、しかも事故当初の3/15あたりだけ、気をつけていれば済む話かと。グラフを見てもらえば分かると思いますが、その近辺でしか検出されていないことがわかると思います
    http://monitoring.tokyo-eiken.go.jp/mon_water_fallout.html#fallout
    なので、洗濯物とかも気にしなくて良いかと。限りなくゼロに近いです。


    Q22
    甲状腺疾患が持病なのですが、ヨウ素131に特に敏感だったりしませんか?

    A22
    甲状腺疾患があるからといって、放射線に過敏に反応するといったことは直接的には無いはずです(知る限り)。間接的には、ホルモンの過剰産生か産生能の低下かで影響は変わると思います。例えば、ホルモンの産生能が低下していたり、切除手術を受けたのであれば、ヨウ素を使うホルモンが人より少ないのですから、普通の人よりも影響がむしろ少ないはず。逆に甲状腺ホルモンの過剰産生で起こるバセドウ氏病は、放射性ヨウ素を使ってわざわざ甲状腺を放射線で攻撃する、という治療をするくらいで、使う放射性ヨードの量は桁が3~6つくらい違いますので、これまた心配無用でしょうhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B2%E7%8A%B6%E8%85%BA%E6%A9%9F%E8%83%BD%E4%BA%A2%E9%80%B2%E7%97%87。もちろんですが、詳しいことはかかりつけのお医者さんに聞いてみた方がいいです。


    Q23
    中部大学の武田邦彦先生の言うことは正しいですか?

    A23
    ただのコメディアンです。テレビ受けは良いかもしれませんが、確実に後にたたかれそう。いってることがかなり矛盾しているので、僕には彼のブログを読めません。頭破裂しそうです。


    Q24
    巷では、こういう論文が、低線量でも危険であることの根拠として、引用されているのを見かけます。
    『チェルノブイリ原発事故によるベラルーシでの遺伝的影響 』
    http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/saigai/Lazjuk-J.html
    この論文は必ずしも、純粋に低線量の危険性を示すものではなく、むしろ低線量の危険性を叫ぶことによって生じる、精神的ストレスによる危険性を、示すことになるのでは無いかと思うのですが、あってますか?

    A24
    この論文では、55mSv以下の被曝量しか受けていないにもかかわらず、奇形が1%~33%増えた、とされるものです。ですが、この論文中でも、筆者らは「放射線が直接的には影響を与えたとは考えにくく、「先天性障害の増加をもたらしている原因として最も考えられることは,慢性的な被曝またはネガティブ要因の複合的な影響による,突然変異レベルの増加である」と結論付けています。ここでいう「ネガティブ要因」ですが、精神的ストレスによる免疫系の低下や、食生活の変化(被災地になったことによる、心理的なストレスによって引き起こされるタバコ・アルコールの過剰摂取)などが考えられます。これらと合わさって、低レベルの放射線が何らかの影響を「与えたかもしれない」という、非常にあいまいな結論になっています。いずれにせよ、率としては統計誤差の範囲内で、国連も「放射線の影響と断定することはできない」レベルだと考えられます。


    Q25
    年50ミリ以下や10ミリで働いていた原子力作業員が白血病で多数亡くなってますし、裁判で賠償もされています。やっぱり低線量でも健康被害があるのではないですか?

    A25
    健康被害を考える上で一番大事なのは、作業していない方たちよりも有意に白血病になりやすかったか、という点です。日本には25000人といわれる白血病患者がいます。1億2千万人で総人口を考えると、4500人に1人の割合です。原子力作業員の統計的に差があるのかどうか、という点は、僕が調べた限り見つけられませんでした。原発周りの住民が白血病になりやすい、といっていた方もいましたが、そのような統計資料は見つかられませんでした。実際のところどうなのか、僕も知りたいです。
    おっしゃるように、原子力に関与する作業員のかたで、白血病になってしまったかもおられます。ご家族の心境としては「原発に従事したためだ」と考えるのは自然ですが、統計として有意かどうかを調べないと「低線量でも健康に被害があるとは言えません。原子力に従事する作業員には、医学的な根拠とは別に、規則として、賠償をする機構が備わっています。残念ながら、その被曝量・作業環境に応じて、労災が認定されないこともあります。 その司法判断と、医学的根拠は全くの別次元のお話なので、混同して議論するのは危険だと考えます。
    原発と白血病の間に因果関係はない、という論文も多数散見されますし、個人的には「やっぱ関係ないんじゃないか?」と考えてます。
    http://d.hatena.ne.jp/buvery/20110515
    http://d.hatena.ne.jp/buvery/20110608
    http://d.hatena.ne.jp/buvery/20110611


    Q26
    放射能を排出するヨード剤をアメリカから取り寄せた知り合いがいて、子どもに飲ませたらどうかと薦められてます。飲んでも大丈夫なんでしょうか?

    A26
    えと、はっきり言いますと、「かなり危険」です。
    http://www.remnet.jp/lecture/b03_03/4-4.html
    にもあるように、「チェルノブイリ事故後、甲状腺への放射性ヨウ素の集積を低減するため、ヨウ化カリウムを安定ヨウ素剤として服用したポーランドにおいて得られた経験に基づけば、成人に重篤な副作用が発生する確率は4×10-7、軽度または中程度の副作用が発生する確率は6×10-4である。」
    とあるように、かなりの確率で変な副作用が起きます(1/1000程度っちゃそうですが)。それを承知で飲む、というならばもはや止めませんが、精神的な意味でしかないですね。


    Q27
    横浜市の給食では茨城産や福島産を使い、一方鹿島市では拒否しています。給食に使われる食材は放射能で汚染されているのでしょうか?

    A27
    汚染されていない、とも断言できませんが、検査を受けて流通しているものであれば、産地がどこであれ問題ないと考えられます。給食の放射能に関しては各自治体が計測を行っているので、お住まいの地域の自治体HPを参照するのが手っ取り早いと思います。
    http://www.city.yokohama.lg.jp/kyoiku/kyu-sokutei/
    横浜では見る限り検出されてませんし、食べて問題ないと判断できます。横浜市は冷静な判断で被災地の復興にも貢献しますが、それにより給食の安全性に不信を感じる親御さんもいるでしょう。鹿島市では親御さんを安心させるという意味では良いかもしれませんが、科学的には意味もない行動で、余計な心配をしているだけとも言えます。 どちらも一長一短ありますが、個人的には横浜市のスタンスを好みます。


    Q28
    現在も各自治体が独自に計測したり土を削ったりはしていますが、国からの指示はないようです。線量の多い学校は屋外活動が制限されています。事故が終息された場合1ミリシーベルトに近づける努力をする気がないとしか思えないのですが屋外活動ができない子供達の精神的な健康のためにもするべきじゃないでしょうか?

    A28
    ごもっともな指摘です。医療被曝には健康にメリットがあり、公衆の被曝には健康にメリットがありません。なので、当然減らす努力をしなければいけません。これはICRP・IAEAなどの国際機関からも勧告されます。日本政府の対応は、国際的な勧告に従い、その中で最も防護的な基準を採択して、20mSvにしています。このような対応は、各国で評価されています。フランスの例↓
    http://www.irsn.fr/EN/news/Documents/IRSN-Fukushima-Report-DRPH-23052011.pdf
    事故後の緊急時は20~100mSv、収束後は1~20mSv /年と段階的に落とすように決められています。これを策定しているのは国際的なコミュニティーです。1mSvと20mSvなんて健康に対する実害はドングリの背比べなので、今後の対応についてこそ厳しく追求し、フォーカスすべきだと考えます。
    http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/housha/002/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2010/11/01/1298174_2.pdf


    Q29
    福島県などは今後もずっと20ミリシーベルト/年にされてしまうのでしょうか?

    A29
    それはありえません。原発事故が起きた時点で、最終的に1mSvを目標にすることを求められています。今後、5mSv/年や最終的な1mSv/年になることは、明らかです。問題は「いつ次の段階に移行できるか?」「次の段階に基準を下げるにはどのような処置が必要か」であって、「20mSv/年」が良いか悪いかではありません。http://research.kek.jp/people/nojiri/asahi_f_nojiri.pdf の43ページに大体の流れが書かれています。47ページに、屋外活動の制限などの見直しが8月下旬をめどに行われる、とあるので、そういったタイミングで、他の食品の暫定基準値なども変わるかもしれません。なんにせよ、除染など具体的な計画が見えてこないことこそ、問題だと思います。


    Q30
    福島県内の『安全区域』とされている屋内で、友人のガイガーカウンターの値が1976μSv/時を計測していました。これは危ない値じゃないですか?(計測は5月末)

    A30
    それ、かな~り怪しい数字ですw ちょっとありえない。。。だってその値は事故直後の原発正門前の最高レベルですし。http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110316/dst11031611430035-n1.htm
    個人で使用するガイガーカウンタの値ってかなり気をつけないといけないと思います。 そこらへんは、プロのQAsh1800さんの記事に詳しいです↓
    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1715935186&owner_id=8757341
    要は「理学で使われる計測器を温度計のように使っちゃ駄目」 

    僕的Q&A まとめ その1

    だいぶ放射線関係のニュースも落ち着いてきましたので、過去に日記やコミュでやりとりしたQ&Aをまとめようと思います~ いったいどれくらいになるのか分かりませんが、やってみます♪


    Q1
    政府発表の値は本当にあっているの?

    A1
    それを疑うと、結構危険です。僕は民主党は大嫌いですし、マスコミの表現はもっと嫌いです。ですが、数字自体は信じています。もし、改ざんや意図的なデータ抽出を行えば、あとで世界的に叩かれます。ので、パニックを避けるために情報を統御する、のはあまりにリスキー。9.11事件がアメリカの陰謀である、とか、UFOがいる、とか、地球の下には地底王国が存在する、とかも、「パニックを避けるために情報を統御している」と言い始めると、「隠された真実」扱いになっちゃいます。個人的には『「パニックを避けるために情報を統御している」と思い込んでいる状態』=「パニック」です。僕も、あまりに頼りない今の政府には、全く信用が抱けないです。けど、数字くらいは信用しています。


    Q2
    0.001%の危険がある、というのを「0ではないんだろ?不安なものは不安」と、受け取る人にどう説明したらいいと思う?

    A2
    何をするにもリスクがゼロというわけにはいきません。我々人間、生きる限り放射線を浴びて暮らしておりますし、健康のためと思いジョギングするのも、重篤な健康被害になることも有り得ます。例えば「タバコも吸わないし、健康には人一倍気を使ってきたのに、なんで強制的にガンのリスクが高くならなきゃいけないんだ」という人もいますが、そういう精神ストレスこそ体に悪い、というのが一番的を射ているのでは?


    Q3
    すごく放射能汚染について心配しています。

    A3
    「放射線がこわい」というのは、普通の感覚だと思いますし、「怖がることを正当化する情報」、例えば小佐古参与の辞任とか某武田大先生のとち狂った自説などの「権威」がつくと、それに飛びつくというのも、分からんでもないです。ですが、それは根拠無く飛びついているのであって、冷静だとは思えません。
    こういうときには、一番権威のある国家行政が音頭をとるべきなのですが、残念ながらご存知のとおり、グダグダです。
    ですが、国家行政をサポートしている側の、研究機関はしっかりしていますよ。世界レベルで解析をし、相当悲観的な見積もりをして、人命を守ろうとして各種の規制値を作っているのです。これは日本だけではなく、ヨーロッパ・アメリカ・ロシアなども同様で、日本は特に厳しい値を設けていると考えられます。
    ですので、基本的には行政の指示(裏にある専門機関の判断)を信頼してよいと思います。はっきり言って僕も、政府の発表だけなら、「信じられっか!!!」となっていると思います。みなさん不安になるのも当たり前。政府・マスコミの人間は、放射線に関する教育なんて受けてないですし、発表がグダグダ過ぎます。
    現状では、放射線の心配よりも、精神ストレスの方が健康への影響が大きいと思います。
    自身で「分からないから怖い」という不安を「分かったから怖くない」という、安心に変えることが、一番の薬だと考えます。


    Q4
    GyとSvはどのように違うのでしょうか? 1Gy≠1Svですか?

    A4
    Sv=放射線荷重係数×Gy です。
    γ線・X線であれば、放射荷重係数=1なので、Sv=Gyとなります
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88
    空中の放射線量を測定した際などは、γ線しか検出されない(α・β線は飛程が短い)ので、総放射線量を空気中の線量からもとめる時に近似で使ったのかも。いずれにせよ、そんな重要なポイントでもありません。健康の被害はSvで評価します。


    Q5
    暫定基準値のほうれん草だけなら確かに300kg食べるのは無理ですが、実際には大気に放出された物質や、水道水、海で放射線が生物濃縮された海洋生物、農作物などなど。
    生活する上で全ての被曝量のレベルが上がるという事にはならないのですか?

    A5
    規制値は原発事故が起こったときに、全てのものが汚染されて、その汚染された地域から、全ての食料・水を摂取した場合を想定されて作られています。ただ注意しないといけないのは、セシウム137やストロンチウム90などの物理的半減期の長い核種で、これはご指摘の通り生物濃縮がかかります。ので、今後の測定値を見てみないことには厳密には分かりません。その時々の検査結果を見て判断するのが適切だと思います。


    Q6
    ジャガイモはガンマ線で処理されて 出荷されていますが、大丈夫ですか?

    A6
    X線で写真を撮られた私たちが放射性物質にならないのと同じ理由で、γ線処理は放射線が通過するだけです。 そのおかげで殺菌処理することができますが、じゃがいもが放射性物質になったりはしません。


    Q7
    なんとなく怖い、なんとなく心配なのですが

    A7
    分かるっていうのも、実は非常に感覚的な問題なんですよ。不安という感覚は、「分かった」という自分の感覚でしか打ち消せないかと。そういう風に、積極的に自分の感覚を動かす気持ちこそ、大事なんだと思います


    Q8
    今後食品の暫定基準値がまた上がったりしませんか?

    A8
    EUとかアメリカとかの規制値の幅であれば、変更される可能性は否定できませんが、葉野菜はすでに世界基準と同等です。牛肉だったら他国のレベルまで緩和されるかもしれませんが、世界的な基準から大きく逸脱することはないと考えられます


    Q9
    内部被曝と外部被曝との比較は、同じシーベルトに換算してよいものなんでしょうか?

    A9
    体の内部からと外部からの被曝に関しては、被曝の仕方が違うのですが、シーベルトに換算する過程で「放射線によって体が受けるダメージ」で再評価されていますので、数字自体は比較可能です。内部被曝の計算のモデルが良く問題になりますが、防護的な仮定をおいているので、過小に見積もってはいない、ということは言えます。あと、一般的には外部被曝の方が被曝量が多く、受ける時間も短時間であることがほとんどです。レントゲンで1mSvを受けるのと、放射性物質を含む食べ物から内部被曝を1mSvを受けるのでは、後者の方が長い時間をかけて被曝することになります。時間をかけると体が回復する機会が増えるので、健康への被害も少なくなります。


    Q10
    全く問題なく安心できますか?絶対に安全ですか?

    A10
    全く、というのは難しい概念です。風邪になって医者にかかった時を思い浮かべれば近いかと思いますが、患者さんが「絶対大丈夫ですか?」と聞いても、お医者さんは「絶対、というのは言えませんが、極めて危険性は低いです」としか言えないでしょう。政府や学識者も、放射性物質自体に危険性がある以上、「絶対安全」なんてことは口が裂けても言えません。


    Q11
    低量で長期間の内部被爆について、安全性を証明する情報が見当たりません。 大丈夫なんでしょうか?

    A11
    例えば、自然被曝の一番の線源は、空気中を漂っているラドンによる内部被曝ですhttp://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/09/09010504/01.gif温泉地など、ラドン濃度の高い地域に住んでいる人は、低線量の内部被曝を長期間(先祖代々)受けていることになりますが、健康に影響がある、という報告は見つけられません。これを「分かっていないということが分かった」とするか「健康に影響があるとは考えられない」とするかは、ご自身で判断するしかありません。ちなみに僕は後者です。
    余談ですが、長期間かつ低量の外部被曝の代表例は宇宙線です。これはスペースシャトルのパイロットや、飛行機に乗って仕事をしている人達は普通の人よりたくさん受けています。http://homepage3.nifty.com/anshin-kagaku/sub051030hobutsu2005sugiura.html
    http://moonstation.jp/ja/qanda/F613 航空会社で働くキャビンアテンダント・パイロットは一年当たり最大で約5mSvの被曝量がある模様ですが、癌が多い、という報告はないかと。


    Q12
    東北・関東に住んでいましたが、子供の健康を考えて一時的に引っ越しました。引越しすることは無かったんでしょうか?

    A12
    大事をとるっていうのは、とても大事な考えだと思います。僕の記事の趣旨は、必要以上に考えないで良い、ということです。お子さんを考えての引越しも、「放射能から逃げるため」ではなく「被災地の負担を軽くするため」、と考えることもできます。そう考えた方が健康や精神衛生上も良いかと思います


    Q13
    モニタリングポストでは屋上などで放射線量を測っているから数値が低いと聞きました。地上だともっと高い値を出していたりして心配です

    A13
    地表からも放射線が出ていますし、自然環境からの被曝の半分を占めるラドンは重い気体で、地表付近に溜まる性質があります。なので、厳密に空間線量を測定する際は屋上などの地表から離れたところで測定するのが一般的です。また、住民への被曝量を計算する際は、モニタリングポストから地表までの距離から、実際どれくらいの被曝を受けたのかを計算することができます。大体2~3倍の値になると考えられます。


    Q14
    自然の放射能は大丈夫なものだけど、自然じゃない放射線は体に悪いのでは?

    A14
    蛍光灯の光と太陽の光の違いくらいは異なります。まぁ「大体同じだけど厳密には異なる」が答えですね。
    放射線は、電磁波や光の親戚みたいなもので、「エネルギー」の一種です。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BE%E5%B0%84%E7%B7%9A#.E9.9B.BB.E9.9B.A2.E6.94.BE.E5.B0.84.E7.B7.9A.E3.81.A8.E9.9D.9E.E9.9B.BB.E9.9B.A2.E6.94.BE.E5.B0.84.E7.B7.9A

    放射線がなぜ体に悪いかというと、体の設計図であるDNAに傷を付けるからです。

    ここで想像してもらいたいのですが、体の一つ一つの細胞の中にあるDNAという物質からすれば、放射線というエネルギーが、人工物から出ていようが、天然のものから出ていようが、関係ないと思いませんか?僕らが焚き火の熱もコタツの熱も同じように感じるのと似ています。蛍光灯の光も太陽の光も、明るさという点から見れば、同じです。

    同様に、体の内部からだろうが、外部からだろうが、「細胞の外」からのエネルギーなので、同じたぐいです。もちろん、違いはあって、放射線のエネルギースペクトルは微妙に違いますが、同じ人体にどれくらいの影響を与えるかを表した単位「シーベルト」で表記されていれば、同列に比較して考えてよいです。

    天然の放射線の元としては、ラドンやウランが代表的です。
    こいつらは、セシウム137が出すγ線よりも体に悪いα線を出しながら空中を漂い、高線量地域の住民を体内被曝させています。セシウム137よりは体に悪そうですが、特に体に問題が出るわけではありません。大都市で代表的なのは、アメリカのデンバーあたりでしょうか。

    そういった高い放射線の地域に引っ越しする人たちもいるわけですが、移住者が発ガン率が高い、などということはありません。

    他には、宇宙飛行士さんたちは、宇宙線(ガンマ線の一種)を大量に浴びる(一日に1mSvとか)のですが、ガンでばたばた倒れている、という話もないです。


    Q15
    雨で服が濡れた場合(コートやダウン等なかなか洗えない物)は、やっぱりクリーニングか洗濯した方が良いですか?

    A15
    まずはパタパタと外ではたけば良いんじゃないかとw セシウムは固体なので、はたけば落ちます。それでもやっぱセシウムの半減期は30年だからーとか気になるんであれば、素直にクリーニングしちゃったら良いんじゃないでしょか♪何にせよ、コートとかは一年に一回くらいクリーニングした方が良いですし。


    Q16
    放射線影響にはDNAが直接攻撃される直接作用と、体内の水分子の励起・電離により生じるOHラジカル等による間接作用がありますよね。
    http://www.ies.or.jp/ri_online/radiation/radiation03-5.html
    後者って、CoQ10とかαリポ酸とかポリフェノールとかカテキンとか、そういったサプリ・食品群なんかで軽減できるもんなんでしょうか? 昆布でヨウ素対策なんかと違って、よっぽど長期被ばく対策になりそうな気がしますが。

    A16
    医薬品と健康食品の違い↓
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%81%A5%E5%BA%B7%E9%A3%9F%E5%93%81#.E7.89.B9.E5.AE.9A.E4.BF.9D.E5.81.A5.E7.94.A8.E9.A3.9F.E5.93.81
    成分は共通していることがありますが、効能は証明されてないこともあるのが健康食品。
    Q10は健康食品で、効能は証明されていませんw
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%93%E3%82%AD%E3%83%8E%E3%83%B3#.E5.8C.BB.E8.96.AC.E5.93.81.E3.81.A8.E3.81.97.E3.81.A6.E3.81.AE.E5.8A.B9.E8.83.BD
    まぁ効く人には効くんじゃない?程度なんじゃないかと。
    ラジカルを中和しようとするのなら、吸収効率と薬効血中濃度を考えると、よっぽど大量に飲まんといかんでしょう。お守り程度に飲むのなら&財布にダメージがないのなら、飲んでも良いんでは?


    Q17
    ベクレルからシーベルトへの換算が良く分からん

    A17
    放射能(ベクレル)と放射線(シーベルト・グレイ)は本来全然違う単位なんです。よく言われるのがお金のたとえ
    例;500円玉2枚と100円玉5枚と10円玉10枚で1600円のTシャツを買ったという時に、放射線で考えると、硬貨の種類が核種もしくは実効線量係数、枚数がベクレル、合計金額がシーベルト、Tシャツが健康被害、という感じ(この例は内部被曝を想定)。外部被曝の場合は、直接的に変換する事はできますが、変換する際には条件がいります(距離・材質・放射線の密度・線源の断面積・温度など)。

    別のたとえ↓
    ---------------
    女子校から一秒間に何人のJKが出て来るかってのがベクレル。出て来たJKが門の所にいる男子高校生に与える視覚的エロさがグレイ。でもJKにもブサイクなのから美人までいろいろいるからそれぞれのエロさは違う、最終的に与える興奮がシーベルトだ
    ---------------
    私はさらに実効線量E=Σw・Hを求めるための組織荷重係数wに
    男子高校生のフェティシズムが加わっていれば完璧


    Q18
    甲状腺への放射性ヨードを用いた治療では、メガベクレル単位のカプセルを飲みますが、その際は「1ヵ月間赤ちゃんに近付かない」(特に抱っこは禁止)、などの指示を受けます。非常に高いレベルでヨウ素131に被曝した場合、うつることはないにせよ、やはり赤ちゃんを抱っこする事などで何らかの悪影響は有り得たのでしょうか。

    A18
    http://tnakagawa.exblog.jp/15272526/にもありますが、治療目的の放射性ヨードの服用直後は30マイクロシーベルト/時間くらいの比較的高い放射線が出る模様です。ので、めちゃくちゃ大事を取って、そのような指示が出たのだと思います。赤ちゃんを抱いて良い一ヵ月後だと、30/8.01=3.74回半分になっているので、30マイクロx(1/2)^3.74乗=2.24マイクロシーベルト/時くらいに落ちている計算になります。最高に汚染されたほうれん草90kg食った人の最初の一週間でさえ、0.08マイクロシーベルト/時と計算されますので、福島の方が心配する必要は全くないかと。


    Q19
    福島県内の園・学校の放射線量がとても高いので心配しています。 一番高いところで、6μSv以上あります。 一部校庭を使うのを禁止している学校もあるようです。 http://atmc.jp/school/ 福島は水道の数値が発表されていないこともありますし、 学校(空気)+食べ物+水と考えればとても心配になります。

    A19
    福島の水道水のデータは、リンク先にないだけで、県のHPで公開されていましたhttp://wwwcms.pref.fukushima.jp/pcp_portal/PortalServlet;jsessionid=A53265D654D53429532B44ABB2648639?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=23854内の、http://www.pref.fukushima.jp/j/sokuteichiinryousui49.pdf
    それによると、3/18ではヨウ素131が170Bq/Lで最大で、あとは軒並み下がっており、今は検出されておりません。なので、少なくとも飲み水に関しては大丈夫でしょう。食べ物も同様で、流通している限りは、どんなにがんばっても1mSv被曝以下/年でしょうから、まず安心です。空気(大気中に含まれる粉塵)に関しては、ちょっとデータが見つかりませんでしたが、http://atmc.jp/ame/の雨に含まれる放射性物質量を見る限り、無視できるくらい少ないと思います。ざっぱに計算しましたが、年間でも1mSv以下でしょう。

    唯一気になるのが、空間線量で、6μSv/hは年間で50mSvくらいに換算されます。放射線取扱者の被曝量の年度上限が50mSv/年ですので、この値がずっと続くとなると不安を覚えるかもしれません。ですが、日にちをおっていけば分かると思いますが、少しずつ減少してきていますので、このままいけば、50mSvも被曝することはないでしょう。 また、屋内と屋外の行動時間を考えると20mSv/年以下になると考えられます。


    Q20
    子供が過去に2回CTを撮っているのですが、その被曝量も一緒に計算すべきでしょうか?

    A20
    体は常に新しい細胞に置き換わっているので、去年あった細胞は、今はほとんど無いです。代謝の遅い骨ですら1ヶ月~3年ですげ替わるので、去年のは基本的には気にしなくていいと思います。法律では、一年間で50mSv以内、五年間で100mSv以内であれば、放射線取り扱い業務者の健康に問題ない、とされていてますので、それも目安にするといいでしょう。http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=09-04-01-08

    @放射線でDNAが傷つく場合、二重鎖DNAの切断、というのが問題になるのですが、これは細胞分裂が活発なほど、修復される機会も多くなります。http://ja.wikipedia.org/wiki/DNA%E4%BF%AE%E5%BE%A9#.E4.BA.8C.E6.9C.AC.E9.8E.96.E3.81.AE.E6.90.8D.E5.82.B7
    子供は細胞分裂が活発だから、遺伝子が傷つきやすい、というのも事実ですが、治す機構も活発である、というのも知っておく良いかもしれません

    マスコミって本当にリテラシーない^^;


    日本国民の食事被ばく量25%増
    http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1668964&media_id=2

    この記事酷いですね。
    なにが酷いって、マスコミのリテラシーの低さが。

    この記事を読んだ人のリアクションをざっと見てみると、
    「平均が25%ってことは、局所的にはもっと高いんだろ!!!???」
    とか
    「沖縄とか含めたらそりゃ平均値下がるに決まってるだろヴォケぇ!!!!1」
    とかとか、あらぬ誤解を引き起こしてますね。

    記事には
    「福島第1原発事故後に日本国民が摂取した食品から受ける放射線量の増加推計値を初めて公表」
    「年間被ばく線量(0.4ミリシーベルト)より25%増える計算だが、厚労省は「安全性の観点で相当程度小さい」と結論づけた」
    などとあります。


    まぁ上のような誤解を生むのは当然ですね。


    では、原文を見てみましょうか↓
    薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会放射性物質対策部会資料
    (平成23年7月12日開催)
    http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001ip01.html

    資料4:作業グループ(線量計算等)における検討状況について
    http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001ip01-att/2r9852000001ipae.pdf

    以下は政府の発表
    **********************************************************************
    1.実測値に基づく方法
    平成23年6月20日までの期間で厚生労働省が集約した食品中の放射性物質のデータ(厚生労働省のWebサイトで公開されているものと同じデータ)と厚生労働省が行った食品の摂取量調査を組み合わせ、摂取した放射性物質の量から線量への実効線量換算係数を用いて東京電力福島第一原子力発電所事故の発生から現在までの食事からの預託実効線量を推計する。また、7月以降も6月と同様の汚染状況が続いたと仮定した場合の一年間の摂取に伴う預託実効線量についても検討する。この推計では、米などの収穫期を迎えておらず、測定されていない食品の放射能の濃度は0Bq/kgとしてあつかう。また、お茶は生茶葉10gで300mlの飲用茶になり、生茶葉の放射性セシウムの6割が飲用茶に移行すると仮定した。母乳は国際放射線防護委員会の資料(ICPR Pub. 95)の換算係数を用いて母親の摂取量から母乳を摂取する乳児の線量を計算した。さらに、検出限界であった測定データは一律10Bq/kgと仮定した。』

    2.推計を加えた方法
    上記1.の実測値に加え、収穫期を迎えておらず測定されていない食品のうち、特に国民への影響が大きいと考える米について汚染濃度の推計値を設定し、一年間の食事からの預託実効線量を推定する。具体的には、作業グループ(食品分類等)での検討結果を踏まえ、米の耕作土壌の放射性セシウムの濃度を5kBq/kgと仮定し、放射線医学総合研究所の(資料4)田上恵子博士が日本、韓国、中国の土壌から米への移行係数データから推定した白米の濃度の中央値等を預託実効線量の推定に用いた。(検出限界であったデータの取り扱いは1に同じ)

    (1)平成23 年3 月~6 月の4 ヶ月の実測値の中央値濃度による線量推計(mSv)
    摂取期間 全年齢 妊婦   小児   胎児  乳児(母乳摂取のみ)
    3月   0.011  0.010  0.034  0.022  0.019
    4月   0.007  0.006  0.014  0.007  0.005
    5月   0.007  0.006  0.008  0.004  0.002
    6月   0.009  0.008  0.009  0.005  0.002
    計    0.034  0.030  0.065  0.038  0.029

    (2)7 月以降は6 月と同じ状況であると仮定した場合の中央値濃度による平成24 年2月までの推計線量(mSv)
         全年齢 妊婦  小児   胎児  乳児(母乳摂取のみ)
    年間合計  0.106  0.07  0.137  0.063  0.044
    *胎児と妊婦は妊娠期間中(9 ヶ月間)の推計値。
    **********************************************************************

    などなどと、あります。

    政府の仮定では、「検査した範囲の品目を食べた場合」となっています。
    例えば、ほうれん草や牛乳やきのこの類などなど、今まで放射性物質が数々検出されてきましたが、それらの作物が全く検査されずに市場に出た場合、どれくらいの被曝があるのかを試算しています。試算の際は、放射性物質の濃度は平均的な値(中央値)を用い、平均的な日本人が何をどれくらい食べるか、を元にして計算されています。

    さて、どこに「全日本国民で平均した」などという言葉があるのでしょうか?
    明らかに勘違いですね。
    薄めてませんwww
    実際、放射性物質の検査は、東北・北関東を重点的に行われているので、むしろ汚染が濃縮している地域の食べ物を摂取した場合を想定しています。

    要は「検査せずに東北・北関東で取れた野菜などをずっと食べた場合に、どれくらいの年間被曝量が予想されるか」を計算しているわけですね。

    実際には、北関東産の食べ物をずっと食べることなんてないでしょうし、他の地域で取れたものを食べた場合は、この計算より被曝量はもっと減ります。 つーかそもそも、検査して基準値より高かったものは流通止めてますし、政府の計算はかなり防護的に計算してます。


    ですがその一方、検査されている品目は一部ですし、検査されていない品目でも将来的に検出されるかもしれません。

    http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001iq31-att/2r9852000001iqb2.pdf
    今までの検査は、↑のとおり、北関東に偏っていますし、まだ汚染の状況は「完璧に検査されたとはいえない」です。が、随分検査がすすんでいるとも思います。政府も「危なそうなものから検査する」ということをしているので、「全部の食品を完璧に検査する」ことは非常に困難でしょう。


    時系列を追ってみてみると、総検査数も増えてきてはいるのですが、

    食品中の放射性物質の検査結果↓
    http://www.maff.go.jp/noutiku_eikyo/mhlw3.html


    http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000016gms-att/2r98520000016i52.pdf
    3月の発表 総検査数498件

    http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000018wr4-att/2r98520000018wwr.pdf
    4月の発表 総検査数件1339件

    http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001c3zh-att/2r9852000001c49s.pdf
    5月の発表 総検査数3086件

    http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001fcjd-att/2r9852000001fcnz.pdf
    6月の発表 総検査数4982件 

    http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001hogg-att/2r9852000001hokn.pdf
    7月の発表 総検査数6497件

    と、見れば分かるように、検査数を増やす努力が見られますが、言い換えればこれらが現時点で検査されている全部でしょう。例えば静岡のお茶とかは、想定されていなかったので、最初の検査に入っていません。
    後手後手の対応になっていることは確かです。

    ですので、検査されたことがない地域・食品、というのもあると思います。
    極端な話、沖縄のパイナップルは検査されてない(おそらく将来もされない)わけで、あくまで優先順位の高いものから順番に行っていると考えられます。

    ある程度統制だった検査体制を整えつつあるのでしょうけど、「全地域の全食品を全検査」というのは到底できていないと考えられます。


               だ   か   ら   こ   そ


    今回の試算がとても大事であることが分かります。
    わざわざ「汚染されているものが全部流通した」という仮定を立てて、防護的に計算を見積もっているのです。

    さらに、国の試算では、コメに関してはセシウム汚染がされているものと仮定しています。


    これらを踏まえ、政府発表でも
    『今回のシミュレーションでは、実測値に基づくもの、推定値を併用したものの何れでも、食品からの被ばくは安全性の観点で相当程度小さいものに留まると推計された』

    と結論付けられています。
    ただしあくまで試算。

    なので、
    『ただし、今回の値は試行的なものであり、①どのような代表集団とするか(測定代表値の設定の仕方(90%タイル値、第三四分位数、中央値等))、②それらの代表値の変動の考慮の仕方(一様分布、対数正規分布等)、③計算過程で用いる仮定や推計値の扱い方、④検出限界のデータの取り扱い等について、どのようなモデルが科学的にもっともふさわしいのか精査して最終的な計算を進める必要があると考えられた』
    として、最終的な判断を保留しています。まぁさすがに慎重です。


    平たくいうと「だいたいこんなもんじゃなかろうか」程度の目安なのですが、かなり防護的に見積もっているので、いまだ検出されていないところを考えあわせたとしても、食品からの内部被曝は『相当に少ない』と考えられます。

    ↓実際少なかったですし♪
    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1744873186&owner_id=454353

    日本人の食品による内部被曝は年間平均0.4mSvらしいのですが、それが0.5mSvに上がったところで、健康に害が出るとは思えません。
    http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/09/09010504/01.gif

    100mSvで致死的な発ガン率が10%リスクが上昇すると計算すると、内部被曝の寄与分は0.01%の『リスク上昇』です。


    日本人の発ガンによる死亡率は20~25%です。

    気にしすぎて食生活が乱れる方が体に悪いでしょう。
    農薬とかの方が怖いレベルかと。



    以下記事こぴぺ-------------------------------------------------------
     厚生労働省は12日、東京電力福島第1原発事故後に日本国民が摂取した食品から受ける放射線量の増加推計値を初めて公表した。3~6月の4カ月間では全年齢平均で0.034ミリシーベルト、12年2月までの1年間では同0.106ミリシーベルト。通常時に食品に含まれる放射性物質(放射性カリウムなど)の摂取による年間被ばく線量(0.4ミリシーベルト)より25%増える計算だが、厚労省は「安全性の観点で相当程度小さい」と結論づけた。

     推計は同省薬事・食品衛生審議会の作業グループが実施。6月20日までに各自治体が実施した食品の放射性物質検査約5000件で検出された放射性セシウムやヨウ素のデータを使い、日本人の各食品の平均摂取量から、全年齢平均▽妊婦▽小児▽胎児▽乳児--の線量を推計した。

     6月までの被ばく線量(単位はミリシーベルト)は妊婦0.03▽小児0.065▽胎児0.038▽乳児0.029。年間線量は妊婦0.07▽小児0.137▽胎児0.063▽乳児0.044。甲状腺に放射性ヨウ素が集まりやすい小児の線量は比較的高い傾向がみられた。

     審議会委員で全国消費者団体連絡会の阿南久事務局長は「国民は自分の住む地域でどの程度被ばくし、何に気をつけたらいいのかという正確な情報を知りたい。地域ごとや食品ごとの推計値を出すことも検討してほしい」と話した。【佐々木洋】
    ---------------------------------------------------------------------
    ↑この記事を読んで、上のような考察ができるか?というと『絶対NO』。
    ちゃんと政府発表くらい読めぇえええええええええ!!!!!1
    という怒りはなぜか少数派。不思議なものです。
    個人的には最後の一段落が悪質極まりないと思います~
    マスコミはリテラシー無さ杉、乙。つか勉強しなおして出直してくれ、マジで


    追記①

    セシウム137で汚染された牛肉が問題になってますね。
    http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1669691&media_id=88
    キロ当たり3240ベクレルの放射性セシウムが含まれていたそうですが、これを1kg豪勢に食べたとしても、上の考察に影響があるものではありません。

    セシウム137の経口摂取時の実効線量係数は1.3×10^-5ミリシーベルト/ベクレルなので、1kgの肉を生のままもしゃもしゃ食ったとして、
    3240x1.3x10^-5=0.0412ミリシーベルトを被曝する計算。
    実際食う機会があるのはこの半分以下でしょう。

    めちゃくちゃ騒がれている、回収騒ぎになっているものでさえこの程度、ですよ。

    ぼくらは普段の食事でも内部被曝しますし、呼吸をすることでも大気中のラドンを吸い込み被曝します。年間0.8mSvくらいは被曝しておるのです。
    http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000018iyb-att/2r98520000018k4t.pdf
    このような内部被曝は、世界的には年間0.4~2mSvくらいの幅があります。
    http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/09/09010504/01.gif

    まぁ誤差ですな♪

    追記②
    ロシア科学アカデミー・原子力エネルギー安全発展問題研究所副所長の記者会見
    http://news.livedoor.com/article/detail/5699797/?__from=mixi
    こういう発言は日本政府からはなかなか出せないですが、そろそろ国際社会からこういう情報が発信される時期にきているのかもしれません。

    追記③
    過去の放射線関係の日記まとめ
    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1745773581&owner_id=454353

    追記④
    グラフは総検査数の伸びと検出件数の伸びをグラフにしてみました。
    まぁだんだん割合が減ってきている、ということから、危険性は減っているとは考えられますが、頭打ちにもなっていないので、依然注意は必要だと思います。

    追記⑤
    週刊誌の原発報道とどうつき合うか
    http://synodos.livedoor.biz/archives/1764205.html
    かなりの良記事です。必読です~

    追記⑥
    バイク乗り@銀翼さんの日記
    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1749632215&owner_id=7918831
    たびたび同一人物疑惑が上がるほど、似た構成w
    僕のより簡潔にまとまってますし、政府の防護的な仮定がどこか、はっきりと説明されてます

    チンパンジー♂とヒト科ヒト目ヒト♀、どっちが近いのか?

    チンパンジー まねの行動実証
    http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1660300&media_id=4

    記事とは直接関係無いのですが、先日の学会中、タイトルのような議論をしてました。ええ、もちろん酒飲みながらです。


    僕個人は、♂ですし、ヒトです。


    さて、ここにチンパンジーの♂がいたとします。


    チンパンジーとヒトとの間には、一塩基置換(SNP)が1.2%あって、長いDNA区間の重複や並び替えを考慮すると違いはさらに2.7 %増えます。

    http://www.nature.com/nature/journal/v437/n7055/full/nature04072.html
    日本語解説↓
    http://blackshadow.seesaa.net/article/6456724.html

    合計すると3.9%ほど異なるわけです。
    意外なほど少ない差ですよね。


    言い換えると、96.1%は同一といって良いわけです。


    さて、ヒトに限らず、高等生物では性差というものがあります。

    人間では、23対、つまり46本ある染色体のうち、1対の性染色体がその差を生み出しています。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%80%A7%E6%9F%93%E8%89%B2%E4%BD%93

    女性はX染色体を2本持ちますが、男性はX染色体1本、Y染色体1本を一対として持っています。

    性染色体は一対で機能しているのですが、このままだと女性は男性よりも遺伝子の発現量が倍になってしまい、色々と不都合が起きます。ですので、女性の持つ2本の染色体のうち、片方は不活化(X inactivationと呼ばれます)されます。ですので、実質的な男女の違いは、染色体レベルで見ると、23対のうちの1対の差しかありません。

    23対中の1対が異なる、というと、男性と女性を比較した場合、1/23=4.3%の違いがあるといえます。


    チンパンジー vs ヒト・・・・3.9%の差

    ニンゲンの男 vs ニンゲンの女・・・4.3%の差





    ・・・・・・チンパンジーのオスの方が、おれと近くね?





    実際問題、チンパンジーのオスが檻の中で暴れているところを見たりすると
    「あー、、、分かるよ、その気持ち」とか感じたりしますし、

    妻が一生懸命熱くガールズ映画の楽しさを語ってくれても、さっぱり分からなかったりします。


    僕的な結論は、染色体レベルで見ると
    「男女の差はチンパンジーと人間くらい違う」でFA


    男女で分かり合う?
    チンパンジーとコミュニケーションするより難しいかもしれませんよっ


    以上をお偉い先生がたに提案しておきました。
    いたく気に入ってもらえたので、もしかしたら本格的に研究されるかもしれません♪



    ちなみに、X染色体には赤色を認識する遺伝子がコードされていたりします。
    http://www.nig.ac.jp/color/barrierfree/barrierfree1-6.html
    X染色体が2本あろうと、片方は不活性化されるので、結局遺伝子の発現量には差がないようにも考えられます。

    でも実際、女性がピンクなどの赤系の色を好む傾向があります。

    これは、ホルモンの影響だ、という人もいますし、それが通説なのですが、
    http://nylongirls.jp/archives/2979836.html
    細胞レベルで考えた場合、女性の方が遺伝子の複雑性として、赤色の濃淡をより明確に区別して認識できるという説もあります。
    http://www.diana.dti.ne.jp/~som-e/main84.html

    ひょっとして、僕が見ている景色と、女性が見ている景色は、色合いが違うのかもしれません。


    こういうことを考えるとやっぱり
    「妻の考えている事は分からん」
    というのにも、頷けます。

    遺伝子が原因じゃー、あきらめもつきます♪



    --------------------------------------------
    念のために追記
    ヒトには2~3万個の遺伝子があると考えられています。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%88%E3%82%B2%E3%83%8E%E3%83%A0
    遺伝子の数で比べると、X染色体の1095個に対して、Y染色体には148個しかないです。
    http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=65170
    このような性差を遺伝子で%に表して比べる、というのは意味が無いのですが、上の染色体の数でもって比較するのはもっと意味が無いですwww

    ヒトのオスは女性が持っている遺伝子のセットにプラスする形でY染色体を持っているので、遺伝子の多様性という意味での差は、20000~30000+150があるかないか、つまり0.5~0.75%くらいの差があるかどうか、です。

    まぁそりゃーさすがに、チンパンジーと比べりゃー近いに決まってます~♪

    でも酒の話題には良いでしょ?

    計算過程くらい出したら良いのに

    ■子どもの尿の放射能、健康に心配ないと文科省
    (読売新聞 - 07月02日 00:13)
    http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1657804&media_id=20

    前日の日記に計算過程を考えて出しておきました。
    大体合ってた。
    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1744873186&owner_id=454353

    ヨウ素131とかの他の核種が計算に入っているのかどうか、はっきりしないよなぁ。大体の比率が出ているんだから入れて計算できる気が。

    ヨウ素131とか他の核種が10倍入っていたとしても、100~200マイクロシーベルトくらいかな。普通に暮らしていても年間600マイクロシーベルトくらいは被曝するので、それは超えない。温泉地とかの内部被曝が多い地域とかではこれを軽く超える内部被曝しますし、健康には影響はないでしょうな。
    http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/09/09010504/01.gif


    というか、むしろ少なすぎるよね。
    びっくりしました。

    初動の防護対策が功を奏したのかな?

    いずれにせよ、今後もちゃんと検査すべき。
    一年後、ちゃんと減少しているかどうかは要注意です。

    記事転載-------------------------------------------------------------
     福島市内の6~16歳の男女10人の尿から放射性セシウムが検出された問題で、文部科学省は1日、放射線医学総合研究所で内部被曝(ひばく)量を推定した結果、最大でも十数マイクロ・シーベルトだったと発表した。
     一般人の年間の被曝限度量1ミリ・シーベルト(1000マイクロ・シーベルト)の100分の1程度で、「健康影響は心配ないレベル」としている。
     尿の調査は、福島県内の保護者らでつくる市民団体「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」が、フランスの検査機関に分析を依頼して実施した。
    ---------------------------------------------------------------------

    ----------------------------------------------------------------------
    放射線関連の過去日記&雑感

    ・東京の放射線は有馬温泉に換算すると・・・
    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1690182387&owner_id=454353
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    ・食品による内部被曝について
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    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1734419070&owner_id=454353&org_id=1729416596
    ・都内のホットスポット問題
    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1740929152&owner_id=454353&org_id=1737232081
    ・福島県のお子さんから低レベルの放射性セシウムしか検出されなかったグッドニュース
    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1744873186&owner_id=454353&org_id=1740929152



    放射線の危険性を冷静に考えて、安心したい人にお勧めのコミュ
    ・福島第一第二原発を冷静に考える
    http://mixi.jp/view_community.pl?id=5554608
    (巨大コミュは正直お勧めできません)



    おすすめ公的情報源

    産業医科大学・医学部放射線衛生学講座
    http://www.uoeh-u.ac.jp/kouza/hosyaeis/
    「一般向け緊急被曝ガイド」
    http://www.uoeh-u.ac.jp/kouza/hosyaeis/hibakuguide.pdf

    東大病院放射線治療チーム
    Team_Nakagawa
    http://twitter.com/#!/team_nakagawa

    国立がん研究センター
    http://www.ncc.go.jp/jp/
    「わかりやすい放射線とがんのリスク」
    http://www.ncc.go.jp/jp/information/pdf/cancer_risk.pdf

    独立行政法人 放射線医学総合研究所
    http://www.nirs.go.jp/index.shtml

    その他膨大なリンクが上の「福島第一第二原発を冷静に考える」コミュの質問トピ・リンク集などにあります。知りたい情報もきっとあるはず(気合入れて全部読むにはすげーボリュームですがw)http://mixi.jp/view_community.pl?id=5554608

    今まで一番のグッドニュース

    福島の子供の尿から放射性セシウム検出
    http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1656174&media_id=88


    どもども。怒涛の2ヶ月が終わった感じのnaka-takeです。
    先週、先々週と来訪者が来ていて、少々疲れました。
    昨日はNYCへ従妹を連れて行ったのですが、くたくたです。
    とくにヤンキーススタジアムの近傍が鬼のような治安の悪さだった…orz


    それはさておき、


    このニュースを今になってマイミクさんから知りました。
    すごく良いニュースですね。


    この検査で、「福島第一原発事故によって起きたセシウム137による体内被曝は、過去40年の範囲内である」ことが明らかになりました。


    福島にお住まいの方にとっては何よりの安心材料になると思います。

    ではでは♪




    ・・・・ではあまりに不親切ですよねw モチロンちゃんと解説します↓



    まず、今回の検査では10人程度しか検査されていないので、もっと検査数を増やす必要がありますし、検査対象のお子さんが、どれくらい原発に近いところに住んでいたか、は書いてありませんので、今後とも検査を継続する必要があるのは明らかです。

    さらに、ヨウ素131は物理学的な半減期が短いので、今後共に検出するのは難しいです。ですので「全ての核種による、体内被曝が今までどれくらいあったのか?」は、依然不透明です。


    ですが、今回の調査でセシウム137の検出された値は、個人的に予想していたよりも随分小さく、ほかの核種を加味したとしても、今までの内部被曝はごく微量であることは明白です。これの10~100倍くらいを予想していましたので、正直びっくりしました。


    今回の調査では、大気核実験が盛んに行われていた1960年代のレベルと同等、ピーク時の1/3くらいのセシウム137濃度だったのです。しかも福島で、です。関東はもっと少ないでしょう。せいぜい1987年の日本の全国平均と同じくらいと予想します。

    まずは、
    http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=09-01-04-11

    http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/09/09010411/03.gif
    を見てください

    1945年、米国ネバダ砂漠で実施された最初の核実験により、セシウム137は人類の環境に存在することになりました。

    そしてその後、南太平洋で米、英、仏が、北極圏で旧ソ連が行った大気圏内核実験のフォールアウト(核の灰)は日本へも到達し、核物質の人体への影響についての調査が、1956年から組織的に始められました。

    その際に調べられたのが、上のグラフです。

    見てもらえば分かるように、1959-1962年の日本人中学生の尿に含まれていたセシウム137が0.5~1.5ベクレル/㍑です。


    今回の調査の値は、これとほぼ同じですね。
    ピークの1964年と比べると1/3くらい。

    http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/09/09010411/05.gif
    によると、1964年をピークにして、なだらかに減少し、1986年のチェルノブイリ事故の影響で1987あたりがちょこっと上昇しています。

    上の中学生のデータでは1960-61年が最低値で、成人男性の体内量が1962年が最低値なのは、体内での蓄積量と、体内からの排出量の差にタイムラグが出る事を反映していると考えられます。

    まぁ大体ですが、尿中に0.5ベクレル/㍑のセシウム137が含まれているのなら、体内には60ベクレルくらいのセシウム137が含まれているでしょう(大人と中学生の対格差を考える必要はありますが)。

    今回の記事では、尿中に含まれている量は0.4~1.3とありますので、50~160ベクレルが体内に入っていることになります。

    人体にはカリウム40が4000~6000ベクレルくらいは含まれているのですが、50~160ベクレルというと、個人差の範囲ですね(カリウム40の実効線量係数はセシウム137の2倍くらいあるので、カリウム40に換算すると100~300ベクレル相当ですhttp://search.kankyo-hoshano.go.jp/food2/Yougo/j_senkeisu.html
    http://cnic.jp/modules/radioactivity/index.php/4.html)。



    ただし、逆に今回の調査で、福島第一原発による事故で、セシウム137が増えたことは明らかになりました。

    1980年以降1985年までの年平均体内量値は20Bq未満で推移しているので、30~140ベクレルが増加したと考えられます。

    この分は
    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1723998385&owner_id=454353
    で行った計算からすると、0.36~1マイクロシーベルトの余分な被曝をしていると計算されます。
    この値は大人の作業員をベースにして考えているので、記事の対象の6~16歳であれば、もうちょっと高く見積もる必要があります。10倍防護的に見積もると、4~10マイクロシーベルトくらいでしょう。

    (※この値は、親御さんを含め、皆さんが子供の健康に注意を払った結果です。今後、新たな水素爆発などがあれば被曝の可能性は跳ね上がります。一番危ない時期は3/15近辺だったと考えられるので、最大の危険性は過ぎたと判断してよいのかもしれませんが、注意は必要です。いまだ原子力事故の非常事態であることには変わりありませんから)

    発ガン率は、1シーベルトで0.5%の致死的な発ガン率の上昇と考えると、0.000005%の上昇です。1Sv=0.11とか0.5と考えても、統計誤差に到底満たない被曝量です。まぁ気にするだけ損ですが、これは国の責任です。ちゃんとメンタルの被害を含めて補償して欲しいものです。



    ですが、まあともかく、



    これで、一番気になる「子供の内部被曝」という心配に関しては、随分と気が楽になりました。今まで数字が分からなかったので、不安だった方にとっては、何よりの朗報だったと思います。

    今回の放射能騒ぎも一件落着となってくれる事を祈るばかりです。


    マイミクさんの同記事に対する日記↓
    裸の王様さん
    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1744498009&owner_id=5874179
    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1744451009&owner_id=5874179&org_id=1744498009
    ロッカーさん
    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1744498096&owner_id=3608343
    バイク乗り@銀翼さん
    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1744899553&owner_id=7918831
    こまいぬさん
    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1744905256&owner_id=1771803
    Ryu Mizusawaさん
    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1745085768&owner_id=6023719
    みんな同じ結論ですなぁ~

    国の計算では
    http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1657804&media_id=20
    のように最大でも十数マイクロ・シーベルトとあります。
    上の僕の計算では、子供が放射線に影響を受けやすい、というファクターがどれくらいかわかりませんでしたので、とりあえず10倍にしておきましました(説明書には載っていませんでしたので)。政府発表の計算は充分防護的だと考えられます。

    記事転載-----------------------------------------------------------
     福島県の子供の尿から微量の放射性セシウムが検出されたことが市民団体の調査でわかった。国の原子力安全委員会は「健康への影響はない」と説明している。
     この調査は、福島第一原子力発電所事故当時、福島市内に住んでいた6歳から16歳の男女10人を対象に市民団体がフランスの研究所の協力を得て行った。5月下旬に尿を採取して検査した結果、10人全員の尿から放射性セシウム134と137が一リットルあたり約0.41ベクレルから1.3ベクレル検出されたという。
     市民団体は、子供たちの健康に影響があるかどうかの評価は行っていないが、原子力安全委員会はこの数値について「十分に低い値で、健康への影響はない」と説明している。
     市民団体は「子供たちに内部被ばくの危険があることは間違いない」として、国や県が責任を持って子供たちに対する内部被ばくの検査を継続的に行うよう求めている。
    記事転載終わり-----------------------------------------------------
    プロフィール

    NakatakeYuhki

    Author:NakatakeYuhki
    東京に在住している研究者です。
    専門:分子生物学、幹細胞生物学、発生生物学、DNA修復、転写制御機構。生物全般に興味があります。

    反似非科学。懐疑論的な考え方をします。

    薬学畑。出身は関西。

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