3/11から一年。瓦礫を早く処理しようよ・・・

    震災1年 今なお34万人避難生活



    まず、震災で亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。
    そして被災地で避難生活をされている方の生活が、いち早く安定されることを望みます。


    あの時から、一年もたったのですね。
    ニュースはアメリカで聞きましたが、今は僕個人を取り巻く環境も大きく変わり、日本で働くことになりました。

    久しぶり(4年ぶりだ)の日本は、相変わらず素敵な国。
    まぁ政治とかマスコミのクオリティが低いのは閉口しますが、治安もいいし、会社のサービスはきっちりしてるし、日本人の真面目さが心地よいです。


    日本人でよかったと思います。


    震災を風化してはいけません。被災者には今後ともに手厚い保護をしてもらいたいです。僕は阪神淡路大震災で被災しましたし、家も壊れました。避難所での生活はしていませんが、それでも不自由なことくらい簡単に想像がつきます。

    一刻も早い地域の復興を願います。

    ですが、それにともなう痛みを受け入れること(端的には増税ですが)に対しては、僕らは脆いもの。口先だけで「がんばれ日本」とは言いたくありません。


    僕らは、プレイヤーです。
    決して観客ではありませんから。


    一人一人が、できることを精一杯やって毎日を送ることが、震災の復興や今後の日本の発展に繋がると思います。まぁ人間、自分のできることしかできませんし、できることをやれば良いのです。


    仕事がんばろうっと。娘も大きくなってきたし。



    現在、震災に起因した原子力事故により、放射能の心配もされています。この一年で放射能、という単語はかなりニュースに出てくるキーワードになっているのではないでしょうか。
    しかしながら、マスコミのニュースとして流れてくる情報は、かなりの誤解を招く表現が多く、過剰に不安を感じている人もいると思います。
    http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120228-00000005-pseven-soci


    こういった不安が積もりに積もって、放射能を含むとされる瓦礫の受け入れが進んでいなかったりします


    震災から一年も経ちましたが、僕らの現実の理解は進んでいるのでしょうか?


    瓦礫の受け入れに「放射能が原因で」反対する自治体はhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20120309/t10013592901000.htmlでみる限り10%ほどですが、潜在的にはもう少し多いのかも。こういった問題は、反対派の声が大きく見えるものですが、実際はサイレントマジョリティーである多数派の声もhttp://togetter.com/li/267762な形で見ることもできます。


    そもそも瓦礫問題に関しては、福島のものは県内で処理されていて、宮城と岩手の放射性物質がほとんど飛散していない地域のものです。
    http://www.env.go.jp/jishin/attach/waste_koiki_pamph.pdf
    「高濃度に汚染されている」という事実が無いのにもかかわらず、拒否してるのはただの「穢れを持ち込むな」という思想にほかなりません。
    http://www.taro.org/2012/02/post-1159.php
    あたりも読んでみるとよいですけど、少なくとも関東圏の方が距離としても瓦礫発生地域よりも近い。受け入れを拒否する理由にはなりえません。
    じゃあ関西圏や九州ではどうかというと、輸送費のコストがかかることを考えるとやや現実味が薄いのですが、健康被害云々という点では「影響があると考えるほうが馬鹿馬鹿しいレベル」なので、論拠としては不適切です。

    健康被害としては、随分昔に
    http://nakatakeyuhki.blog.fc2.com/blog-entry-54.html
    とか
    http://togetter.com/li/172594とかで計算したことがあるのですが、

    例えば3000Bq/kgの放射性セシウムを含む灰を「物質として3g」吸入するのに、7年半かかるんですね。

    これは人間の単位時間当たりの呼吸量と、空気中に含まれる粉塵の量から考えると、放射能とか関係なく決まります。

    重ねて書きますが、3gの土を吸引しようとすると、7年半もかかるのです。しかもこの間ず~~~~っと工事現場並みの埃っぽい場所で寝起きしないといけません。通常の環境ならこの十倍以上かかります。

    これだけ悲観的な見積もりをして、3gの土(全部焼却灰由来)が体に入ったとしても、そこに含まれている放射能はたかだか9Bqです。7年半かけて、たった9Bqですよ?

    セシウム137で1mSvを被曝しようと思ったら、
    6.7x10^-6mSv/Bqなので、1÷(9x6.7x10^-6)x7.6=126036年
    12万年かかります。 ウルトラマンの怪獣の寿命くらいないと1mSvすら被曝できません。

    米1kgには8BqのK40が入ってますし、まぁいろいろな数字を引き合いに出すまでも無く、説明するのが馬鹿馬鹿しくなるくらい「健康被害はほとんど存在しない」と予想されます。無論ゼロではありませんが、毎日のご飯を食べるより低いリスクです。
    http://nakatakeyuhki.blog.fc2.com/blog-entry-3.html

    しかも、焼却灰をむき出しにして野ざらしにするわけでもなく、煙突にはフィルターがかけられ、生じた灰はコンクリ詰めにして地面に埋設するんですよね。

    な に を こ わ が っ て い る の か 
    さ っ ぱ り わ か ら ん


    です。

    この野ざらしの瓦礫は火災の原因にもなり、既に問題が起きてます。



    震災から一年、放射能の理解は随分と進んでいるようにも思えますが、この一年のマスコミ報道がひどく誤解を生じさせるものが多く、一部では間違った理解のまま、より強固な偏見となってしまっているのかもしれません。

    こうした偏見が、被災地の復興の妨げにならないことを祈るばかりです。


    興味があれば僕の記事全般のまとめページ
    にインデックス化されているので、ご一読ください。
    分かりにくい点や指摘があれば分かる範囲で回答いたします。
    僕の記事で不安や疑問が少しでも解消できれば、この上ない幸いです。


    被災地の方々、応援いたします。




    追記①
    呼吸量の計算は、
    阪神淡路大震災時の瓦礫撤去時に起こった粉塵
    は、大体100~200マイクログラム/m3です。工事現場ですね。
    以前の記事を書いたときは、世界で最も粉塵量の多い都市で76マイクログラム/m3くらいだったのですが、最近の北京ではそれを上回る560マイクログラム/m3なんていう数値がたたき出されている模様。200mくらい先しか見えないくらいの超濃厚なスモッグを想像あれ。

    前の日記の計算では1回500ml、一分に20回という安静状態の呼吸量を参照していましたが、活発に動いている時間を加味した値としては
    人間の呼吸量は22.3m3/日とされています

    ここら辺から計算しなおしてみます。

    3000Bq/kg(3ベクレル/グラム)の放射性セシウムを含む灰が、1m3に560マイクログラム/m3の超濃厚な粉塵として漂ってたと仮定します(無茶な計算ですが)。1マイクログラム=0.001ミリグラム=0.000001グラムですので、0.00056グラム/m3です。

    一年間には、22.3m3/日x365日/年=8139.5m3/年の呼吸をします。

    グラムの計算をすると、8139.5g/m3x0.00056m3/年=4.55812グラム
    おおよそ5グラムとなりました。

    5グラムの粉塵が、全て焼却灰由来であったと仮定すると、5グラム/年x3ベクレル/グラム=15ベクレル/年です。
    これが、瓦礫の焼却灰が煙突から出て、大気から吸える放射性物質の限界です。

    実際は
    ①フィルターがつけられる(90%以上が除去可能)
    ②他に粉塵がある(瓦礫は被災地のものばかりでもないし、車の排ガスなども大気中の粉塵に含まれる)
    ③3000Bq/m3になることはほぼ無い(あくまで理論値。実際の計測では1000Bq/kgくらい)
    ④つか、日本の大気粉塵量はそんな高くない(東京で40マイクログラム/m3くらい

    なので、実質的には、上の計算の1/100以下しか吸引し無いと考えられます。
    子供は呼吸量が大人より少ないので、さらに減ります。

    さて、15ベクレル/年のままで計算しますが、
    上の記事での実効線量係数は
    6.7x10^-6mSv/Bqを用いましたが、より防護的な基準もあって、そちらでは3.9×10^-5mSv/Bqが使用されています。 まぁ5倍程度しか変わらないのですが。ここら辺の係数はモデルによって増減します。


    それらの防護的な数字を使ってやった場合でさえ、
    15Bq/年x3.9x10^-5mSv/Bq=0.000585mSv/年で、1mSvを被曝するためには
    1mSv/0.000585/年=1709年かかりますね。

    1700年っていうと、今が2012年だから西暦300年あたり。

    まぁ冗談はともかく、これくらい少ないので「放射能のごみが焼却されてるからマスクをしないと」というのはナンセンス。事故前から僕らは呼吸の際にラドンなどの放射性物質を普通に吸い込んで生きてきましたし、それらは0.2mSv/年もあったのです。

    0.2mSvが0.200585mSvになったら死ぬ、なんてことは断じてありません。
    追加で被曝する【かもしれない】量にしたって、一日分のラドンの被曝量とほぼ同じです(0.2/365=0.000548mSv)。閏年が来たから放射能をたくさん浴びたー、がんになるー、と騒ぐ人って聞いたこと無いですね。


    追記②
    一方、受け入れた後の処理の仕方は、慎重に行われるべきです。
    ちゃんとガイドラインに従って処理されていればいいのですが、雨水を介して一時的に基準値以上の放射性物質を含む下水が発生する可能性があります。詳しくは専門家のご意見をご参照ください。
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    リスクゼロという考え

    放射能ノイローゼ 最も過激な「危険だ」の声だけ信じる懸念
    http://www.news-postseven.com/archives/20111027_66951.html


    ネットで放射線関係のニュースに対するコメントなどを見渡すと「少量なら危険性はない」という意見や、「一分子でも毒を取り込んだら危ない」という意見が対立していることがよくあります。


    まぁ農薬の問題とかでも散々言われていますけど、リスクゼロってのはありえないんですよね。子供の健康を真剣に考えるのであれば、被災地からの瓦礫の焼却を問題にしたり、東北の食材に反応したりするのと同様に、他のリスクも考察する必要があると思います。


    例えば、野菜に使われている農薬に関して、発がん性物質が使われている、という情報があったとき、冷静にリスクを考える事はできているのでしょうか?


    今現在話題沸騰中の放射能は、ガンを引き起こすことが知られており、どんな少ない量でもDNAに影響を及ぼすと考えられるため、閾値なしの考え方で防護的な政策がとられています。こういう物質の事を「変異原性がある」といいます。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%89%E7%95%B0%E5%8E%9F


    自然界には、変異原性の発がん性物質などいくらでもあって、アフラトキシンとペンズピレンが有名です。http://anzeninfo.mhlw.go.jp/user/anzen/kag/ankgc02.htm


    これらや天然に存在する放射性物質など「変異原性」があると考えられる物質は、閾値が無く「どれだけ少なくてもリスクが無くならない」と【扱われています】。http://vetweb.agri.kagoshima-u.ac.jp/vetpub/dr_okamoto/health%20management/Basic%20Knowledge/Basic3.htm


    なぜ【】付かというと、ヒトに対する実証がされていないことが多く、放射線のLNT仮説と似たようなもので、インプットが少なくなればなるほど、実験材料が大量に必要となり、証明が難しくなるので、「閾値なし」の考えを低量域で厳密に証明する事は実験的に困難です。


    ですが、可能性として危険が想定できるので、微量であれども「できるだけ少なくしましょう」という防護的な考えの下、さまざまな規制値が設けられています。放射性物質ではない変異原性の毒物にも基準値はあって、「これ以上は流通させない」などの処置がとられています。http://www.fsc.go.jp/emerg/af.pdf


    どんなに少なくとも影響がある、とするのですから、放射能などの変異原性のある物質は、リスクがゼロにはなりえません。ただ、量が少なくなれば影響は少なくなり、他の生活上のリスクの方が大きくなります。


    例えば、アルコールだって発がん性がありますし、コーヒーだって膀胱がんを引き起こすことが知られています。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/IARC%E7%99%BA%E3%81%8C%E3%82%93%E6%80%A7%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%82%AF%E4%B8%80%E8%A6%A7
    http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/339.html


    農薬や食品添加物だって「ガンや他の病気になるかもしれない」といわれていますよね。当たり前ですが、僕らの生活で「リスク」と呼ばれるものは、なにも放射能だけじゃありません。上のIARCのリストを見てもらえば分かりますが、日焼けサロンにいけば紫外線を大量に浴びて皮膚がんの要因になりますし、夜勤や美容室でのパーマも危険性があるとされていますが、ほとんど認識されてないと思います。


    人ががんになるのはどのような要因によるのか、また、そのリスクを一般の方がどのように見ているのか、について、興味深い研究があります。
    http://www.jcpa.or.jp/qa/safety/qa05d.html
    図-1.の 米国人のがん死亡要因(1996、ハーバード大学)のグラフを見てください。
    放射線や食品添加物・農薬による発ガンの寄与率はかなり少ないです。


    特に注目してもらいたいのが、図-2の上段の、主婦にがんの原因として考えられるものについてアンケートを取った結果です。下段はがんの疫学者の評価です。


    主婦の方や一般の方にとって、農薬や食品添加物といったものは、実際のリスクよりも高く見積もられる傾向があります。


    特に、食品や体内に取り込む物質に対して、そういった認識のゆがみが生じることは有名で、フードファディズムと呼ばれますhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%BA%E3%83%A0


    喫煙を除けば、普段の食生活が、ガンの一番のリスクと考えられています。http://ganjoho.jp/public/pre_scr/cause/dietarylife.htmlでも、普段そんなに意識してませんよね。熱いものを食べたらガンになる、というのは知識としては知っていますが、実際「熱いものはガンになるので食べません」という人は会ったことがありません。


    微量ながら、パセリやオレンジジュース、キャベツには、それぞれ天然成分として、発がん性物質が含まれていますが、普段意識している人はほとんどいないのではないでしょうか。http://www7.plala.or.jp/organicrose/ames.htm これらが直接的に健康に影響を及ぼす事はありませんが、発がん性物質自体は入っているのです。


    僕らは事故以前から発がん性物質に囲まれて生活してきたのですが、御存知でしょうか?
    http://sekken-life.com/life/Cancer2.htm


    今、「ガンの原因となるのは、どんな物質によると考えますか?」と街角アンケートをとったら間違いなく「放射性物質」がトップに来るでしょう。
    ですが、本当にそうでしょうか?よく考えてみてください。


    誤解の無いように、ですが、こんなことを知らないのは普通ですし、ごくごく一般的で、昔から繰り返されてきたことなのです。決して知らないことが悪いことなのではありません。「危険情報の認識はゆがむのがあたりまえ」という点を強調したいのです。


    例えば、僕らは自然界から毎年1.4mSvくらいを被曝しています。
    http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/09/09010504/01.gif
    医療で使われるCTスキャンやレントゲンなどで、年間2~2.5mSvの医療被曝をしています。http://www.remnet.jp/lecture/b05_01/1_2.html
    人生80年として、200~300mSvを生涯で浴びているのです。


    こんなこと、福島の事故以前に知っていた人がどれほどいるのでしょうか。ほとんどいなかったと思います。こう書いている僕も、放射線の基礎的な知識以外の殆どは、今年初めて知ったことが多いのです。


    大切なことは、一つの偏った視点ではなく、冷静かつ総合的に情報を把握することだと思います。これは専門知識が無くてもできることです。http://togetter.com/li/176434http://ameblo.jp/seisan-himajin/entry-11020449172.htmlなどが参考になります。


    放射線による健康被害への話を戻して、普通の生涯で浴びる放射線をベースとし、福島の事故由来の放射性物質が加わった場合、いったいどれくらいの影響があるのか?ということを考えてみます。


    以前、今回の原発事故が原因で、関東地方での生涯被曝量がどれくらい増えたのか、という計算をしたことがありますが、生涯で50mSvも被曝できません。これは被災地でもほぼ同じ計算になります(~150mSv)。


    上のリンクで示されている、発ガンの要因となる「放射線・紫外線(ガンの要因の中の2.5%)」のうちの「放射線」によるものが、1.1~1.25倍になると「計算」できますが、実際上がるかどうかは微妙です。上の僕の見積もりはかなり防護的に見積もっているので、予想よりも下だと考えられます。


    今回の事故に起因した放射線騒動は、個人的には過剰反応だと思います。
    それに費やすエネルギーがあるなら、他のことに気を使った方がよっぽど子供の健康のためになるのでは。


    記事にある集団心理などに関しては、
    社会心理学者のきょんきちさんの記事が参考になると思います
    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1726420173&owner_id=446862
    今回の震災・原子力事故に起因する不安や、それらにどう対処すればよいのか、専門家の視点で解説されています。


    【おまけ】

    やる夫で学ぶ無農薬野菜の危険性
    http://ansokuwww.blog50.fc2.com/blog-entry-685.html


    僕の記事のまとめページ


    追記①
    この「変異原性の毒物には危険性の閾値が無い」という考え自体は、古くから想定されているものですが、現在は通説とは言えなくなっています。http://www.foocom.net/column/editor/3837/http://risk.kan.ynu.ac.jp/masunaga/bibouroku26-30.htmの26-(4)など

    これは放射性物質でも同様で、低線量被曝の影響を考える際は「LNT仮説(閾値なし)」「閾値あり仮説」「ホルミシス仮説」と研究者の中でも意見が割れているのは有名な話。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A2%AB%E6%9B%9D#.E6.94.BE.E5.B0.84.E7.B7.9A.E8.A2.AB.E6.9B.9D.E3.81.AB.E9.96.A2.E3.81.99.E3.82.8B.E8.AD.B0.E8.AB.96.E3.81.A8.E4.BB.AE.E8.AA.AC


    追記②
    最初に書いた「少量なら危険性はない」と「一分子でも毒を取り込んだら危ない」という意見の対立は、毒性学と呼ばれる学問のテーマだったりします。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AF%92%E6%80%A7%E5%AD%A6
    前者は「一般毒性」後者は「特殊毒性(変異原性)」の考え方。
    アルコールなどは一般毒性で、放射能などは特殊毒性で考える必要があります。
    追記①で書いたように、特殊毒性にも議論の余地があることを留意する必要があります。こういった議論でよく食い違っている点かと。

    追記③
    カビ毒であるアフラトキシンは、天然の最強の発がん物質とも呼ばれ、強い発がん性を持っていて、穀物や豆類などに存在することが疑われています。数年前に事故米騒動の際に話題になったので覚えている方もいると思います。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%88%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%83%B3#.E7.94.9F.E7.94.A3.E8.8F.8C

    事故米に対する2chの反応↓
    http://logsoku.com/thread/science6.2ch.net/life/1221017085/
    「あふらときしん」を「ぷるとにうむ」に置き換えただけでデジャビュが。。。。

    実質的な健康被害に関しては、http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20080910あたりで詳しく考察がされていると思います。
    http://informatics.cocolog-nifty.com/news/2008/09/post-da6d.html
    も参考になるかもしれませんが、動物実験をベースに考えているので、ヒトに対しては過剰な反応かな、と思います。http://www.pharm.or.jp/dictionary/wiki.cgi?%E5%A4%89%E7%95%B0%E5%8E%9F%E6%80%A7%E8%A9%A6%E9%A8%93http://www.meti.go.jp/policy/chemical_management/GHS/text/part3.5.htmhttp://www.rdc.nipponham.co.jp/mycojudge/images/msds_mycojudge.pdfあたりのMSDSなども参考になると思います

    事故一年目のベラルーシは日本の倍~10倍くらいの基準値なのですが^^;

    日本の規制値「理解できない」
    http://www.jiji.com/jc/zc?k=201110/2011101200783

    このベラルーシの人の言ってることのほうが理解できないですw
    んじゃ、ソ連の事故直後の基準値はどうなるんだって話です。

    事故一年目の日本の暫定基準値は世界的にみて十分厳しいです。
    今になって何を言いだすのか、全く「理解できません」

    落ち着いて
    『コンタンのブログ』
    http://konstantin.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-b878.html
    とか
    『水・食品の暫定基準値のまとめ』
    http://www47.atwiki.jp/matowiki/pages/50.html
    とか
    再確認しましょう。


    相変わらず「事故後5年以上経ったチェルノブイリ」と「事故後一年以内の福島」を比べて大騒ぎするってのは、どういった御了見なんでしょう?


    まぁ、そろそろ暫定基準値を次の段階に落としても良いと思うんですけど。。。
    政府の中の人もがんばってるのでしょうけど、今後の見通しとか知らせてくれればいいのになぁー

    つか、検出ほとんどされてないんだし、法整備を急いで欲しいです←こっちが重要なので、マスコミもそういった報道にすれば良いのに。
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    ↓以前の日記のコピペ

    事故一年目、ソ連政府の初期の食品の規制と、日本の規制を列挙します。
    記事では、ソ連のは、年間の体内被曝が50mSv以下になるように作られた、とあります。
    http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/saigai/Ryb95-J.html


    それに対して、日本のは年間の体内被曝が絶対に10mSv以下で、実質1mSv以下くらいになるように作られてます。




    ヨウ素131
         水道水    野菜      牛乳
    日本: 300Bq/kg  2000Bq/kg  300Bq/Kg
    ソ連: 3700Bq/kg 3700Bq/kg  3700Bq/kg

    セシウム137
         水道水    野菜      牛乳
    日本: 200Bq/kg  500Bq/kg  200Bq/Kg
    ソ連:  370Bq/kg 3700Bq/kg   370Bq/kg



    ソ連・・・・orz

    これで、ソ連は1988年まで過ごしていたそうです。
    http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/reports/kr21/kr21pdf/Matsko1.pdf

    日本の現在の規制値とトントンかそれよかちょっと厳しくなったのは、事故が起きてから5年後。TAL-91と呼ばれる法律が施法されてからです。

    もちろん、日本も段階的に規制をかけていく過程にあります。
    今後、規制値は徐々に下げられ、厳しくなっていくでしょう。
    まぁ現実、食品からは殆んど検出されてませんけどね。
    http://atmc.jp/food/?d=30&s=i131&a=12&q=407cf

    これでも、「日本の対応は甘い」「世界の常識から大きく外れている」「殺人国家」などと言えるのでしょうか?僕にはそう思えません。復興の状況に即して、できるだけの被曝を抑えよう、という意図がちゃんと見えます。8月に空間線量の基準も見直しされる、とされてます。ソ連に比べてかなり早い対応だと思いません?
    http://nakatakeyuhki.blog.fc2.com/blog-entry-43.html

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    上にコピペした日記は5月です。
    それから半年も経っているのに、相変わらず正しい情報って報道されないのですね。
    マスコミには絶望しか感じなくなってきた自分がいますw

    記者、カネもらってるんならちゃんとした記事を書け、というか書いてくださいお願いします

    僕の記事全般のまとめページ

    相変わらず1・0の報道

    横浜でストロンチウムを検出
    http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111012/dst11101212100009-n1.htm

    この記事って、そんなに驚くものなのでしょうか・・・?
    まぁセシウム134・137が飛んできたので、「飛びにくい」ストロンチウム90といえど、「検出された」って全然不思議じゃないですよね。まぁ、この「検出」というのがどれくらいの確度のものかは、この報道からは読み取れないので、「検出された」という言葉自体ちょっと疑ってかかる必要もあります。

    この記事を読んで
    「以前と数字が違うじゃねぇかぁああ!!!1情報を隠蔽していたなっ」
    とか
    「ストロンチウムで汚染された関東オワタ\(^o^)/」
    とかとか、以前と変わらぬリアクションな人も多々いる模様。


    そりゃそーですよね、こんな報道では「で、どう解釈したら良いん?」という部分が完全に欠落してますから。どう考えればよいのか分かったもんじゃありません。
    マスコミの情報咀嚼能力が相変わらずむごいままですねぇ~


    これ、一番のポイントは「サンプルをどうやって採取したのか」に尽きます。


    記事にあるように「マンションの屋上の堆積物」を調べたわけです。
    マンションの屋上って上がる機会があまり無いので良く分かりませんが、深さ5cmの堆積物が積もっているような状況じゃないのはガチ。


    普通の「土壌検査」は深さ5cmまで土を掘って、サンプルを計測するので、そりゃ数値が変わるのは当たり前です。


    例えば「同じ量の砂糖がフローリングの床と、庭の土に落としてしまって、砂糖がどれくらいあるのかなぁ~っと、計測した」とします。
    庭の土のほうのをスコップで5cm掘って集めてきたサンプルと、フローリングの床を掃き掃除で集めた塵のサンプル、どっちのほうが単位重量あたりに砂糖が多く入っているでしょうか?
    当たり前ですが、フローリングの上にこぼしたサンプルのほうが、「単位重量あたりの目的物の濃度」は高くなります。


    今回の記事も同じこと。


    マンションの屋上なので、垂直方向に移動することは無いですし、水平方向へも移動しにくい。というか、溜まっていて残っていたものを調べるわけですから、そりゃー堆積物を集めたら、その塵にはたくさんの放射性物質が入っているでしょう。


    1キロあたり196ベクレルのストロンチウム90というのが、厚さ何センチから取得したのかによるのですが、屋上の堆積物なので、厚み1cmもないでしょうな。掃き掃除して集めたのなら1ミリとか1ミリ以下でしょう。土の密度を1.3g/cm3とすると、1cmの厚みで1平方メートルは、1x100x100x1.3=13kgです。1ミリの厚さで屋上の堆積物が溜まっているのなら、一平方メートルで1.3kgですね。


    ここで疑問が・・・・実際1ミリも堆積してたんでしょうか?
    結構分厚くない?


    ちょっと計算してみます。


    航空機での実測では↓
    http://radioactivity.mext.go.jp/ja/1910/2011/10/1910_100601.pdf
    SPEEDIさんの予測↓
    http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001nif2-att/2r9852000001niva.pdf
    これらをみると、セシウム137は多くて10000ベクレル/m2沈着しそうですね。
    まぁこれ以下なのでしょうけど、実際は東京でも6000ベクレル/m2くらいは積もっていたはずなので、大体こんなもんでいいはず。
    http://monitoring.tokyo-eiken.go.jp/monitoring/f-past_data.html

    記事のサンプルでは放射性セシウムの量が書かれていませんが、オリジナルのソースはhttp://www.asahi.com/national/update/1012/TKY201110110626.htmlあたりかと。
    この記事は63,000~100000ベクレル/kgが検出された、というところから考えてみます
    放射性セシウムの大体半分がセシウム137であるとしてざっぱに計算。

    この埃サンプルのセシウム137の濃度は30000~50000Bq/kgですね

    例えば、東京の百人町の東京都健康安全研究センターと同程度だった場合、6000Bq/m2ですが、これと同じだけセシウム137が降ったとすると、0.6Bq/cm2です。

    土の体積あたりのBqは、30000~50000Bq/kgx土の密度(g/cm3)=30~50Bq/cm3

    0.6Bq/cm2÷30~50Bq/cm3=0.012~0.02cm=0.12~0.2mm

    なので、集めてきた埃が0.1~0.2mmくらいのところからであれば、今回の数字はふつーに出てきますね。


    ポイントは、「取得した土サンプルの厚み」です。これでいくらでもBq/m2の数字が変わります。
    記事のように5cmを掘って採取した福島の土壌検査と比較しても意味ありません。


    マスコミってほんっと駄目駄目ですね^^;




    追記
    ・この記事自体、誤報でした。
    今更ながらの追記 (11/27)
    上の大気圏核実験のSr90かどうか、という件について
    ------------------------------------------------------------
    ■横浜のストロンチウム、核実験で降下…文科省
    (読売新聞 - 11月24日 20:22)
    http://www.asahi.com/national/update/1124/TKY201111240578.html

     横浜市内で放射性物質のストロンチウムが、市の調査で検出された問題で、詳細な分析を実施した文部科学省は24日、半減期が約50日と短いストロンチウム89が検出されなかったことから、東京電力福島第一原子力発電所事故に伴って新たに沈着したものではないとする結果を発表した。



     同省では、市が採取した堆積物など4か所のサンプルの核種分析を実施。その結果、いずれもストロンチウム89は不検出で、2か所で半減期が約29年と長いストロンチウム90が微量検出された。福島第一原発事故由来ではなく、過去の大気圏核実験によって降下したものと考えられるという。



     市内の2か所から1キロ・グラム当たり59~129ベクレルのストロンチウムが検出されたとする市の発表について、同省は「ストロンチウム以外の天然核種を足し合わせて測定している可能性がある」と指摘している。
    ------------------------------------------------------------
    ということの模様です。

    上の日記では、「原発由来のSr90が積もっているものとして」扱っていましたが、実際は「積もってはいなかった」というのが現実だということです。

    詳しくはQAsh1800さんの記事を
    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1798692078&owner_id=8757341&comment_count=14
    要約すると、
    ・ストロンチウム90の分析・測定・定量は間接的で「データの解釈」を分析機関が間違えていた
    ・同レベルで検出されるべき短半減期核種ストロンチウム89が検出されていない
    ・ストロンチウム90として扱ったβ線の値が実際は違う核種であったと予想される

    あたり。

    まぁ、もともと「沈降していた量は少ない」という僕の結論には変わりがありません。

    -----------------------------------------
    昔の僕の日記↓
    ・ストロンチウム90の検出が思ったより少なかった件
    http://nakatakeyuhki.blog.fc2.com/blog-entry-42.html
    【ストロンチウム90】【牛乳】【福島とチェルノブイリの事故の様式の違い】


    僕の記事全般のまとめページ

    今のところ悪い情報がホントにない

    <甲状腺機能>福島の子供10人に変化 NPO検診


    なんか反響が大きそうなので日記にしておきます。
    今まで色んな報道がありましたが、本当に「原発事故による放射線での健康被害が深刻である」という情報って無いですね。

    今回のこの報道も「実質的に影響がなかった」という状況証拠になりそうです。


    まぁ、例のごとく、この報道を見て

    「福島ネックレスが現実になった、日本オワタ\(^o^)/」
    とか
    「これでも風評被害というのかよぉおお!!!1」
    とか
    「安全厨涙目wwww問題ないとかいってたやつ出て来いwwww」

    などなど、相当ナナメなリアクションが散見されます。


    今回の記事も、かな~りバイアスのかかった報道のされ方がされてますねぇ~
    信濃新聞の記事もリンクしておきます。
    http://www.shinmai.co.jp/news/20111004/KT111003ATI090018000.html

    さて、この記事では、

    ・長野県茅野市に避難した生後6カ月~16歳の130人(男75人、女55人)が対象
    ・7月28日~8月25日、問診や尿・血液検査をした
    ・甲状腺ホルモンが基準値以下1人
    ・甲状腺刺激ホルモンが基準値以上7人
    ・甲状腺組織が壊れたことなどを示すたんぱく質「サイログロブリン」の血中濃度が基準値以上2人

    とあります。


    この記事を読んだ僕の感想は「事故の影響がなさそう」です。


    今回の検査では、検査が3種類されていて、甲状腺ホルモン・甲状腺刺激ホルモン・サイログロブリンの濃度を測ったわけです。

    で、130人を検査して、基準値から外れる人がでたのは、
    甲状腺ホルモンは1/130=0.77%
    甲状腺刺激ホルモンは7/130=5.4%
    サイログロブリンは2/130=1.54%
    です。


    この『基準値』というやつは、健康診断とかでもお馴染みだと思うのですが、普通に暮らしていても超えることはあります。コレステロールとか尿検査のタンパク量だとか、超えたことのある人も多いのでは。

    と、いうのも、基準値の設定は『95%ほどの人間が当てはまると期待される範囲』であるからです。
    http://kodomo-kenkou.com/cretin/lesson/lesson05.html



    普通の人を診断しても、5%くらいは基準値から外れた人が出てきます。



    まぁ当たり前ですね。人間は所詮生き物ですし、その体内物質の濃度なんて個人差や体調による変化がありますから、「ここまでだったら絶対正常・絶対異常」なんていう概念は存在しません。「大体ここら辺だったらほとんどの人が入るよね」という範囲が、基準値として健康を診断するのに利用されています。

    今回の診断結果を見てみると、少なくとも甲状腺ホルモンや、腫瘍マーカのサイログロブリンの基準値を超えた人は、非常に少なかった、といえますし、甲状腺刺激ホルモンにしても5%くらいなので、普通の検査で期待されるレベル、ということが分かります。


    つか、「この集団が甲状腺に影響を受けた集団である」なんて結論できません。


    まぁ、基準値を超えた人が、通常計測される範囲よりも飛びぬけて高かったりしたら、「原発事故の影響かも」と考えるべきですが、幸いなことに上のリンクの信濃新聞の記事では「サイログロブリンの血中濃度が基準値をやや上回った」程度であることが分かっているので、統計のブレと考えるのが自然です。もし、なんらかの異常があればガンガンに上がりますから。
    http://okwave.jp/qa/q4725694.html
    ↑では500とありますが、http://kodomo-kenkou.com/cretin/lesson/lesson05.htmlでは一番高いへその緒の臍帯血でさえ、基準値は~100くらいです。

    そして、そもそもサイログロビンの値を測ること自体、ナンセンスっぽいですし、
    http://togetter.com/li/196659
    のリンクにもあるように、
    「正常値とは“多数の健常人によって示される値の範囲”で、異常を有する人を識別する尺度
    実際には“健常人の測定値の95%信頼域」
    http://www.thyroid.jp/professional/pdf/dr_subhypo.pdf
    と明記されております。


    そして、元データ自体がこんなに有意な値が出ていないのに、さらに「事故と関係の無い比較対照」がないと比べようもありません。


    ですので、記事の見出しのように「福島の子供10人に変化」などとは決して言えないのです。
    変化も何もわからんじゃないかw


    この記事は不正確ですし、書いた記者は「情報に対して非常に不誠実」だと思います。
    カネもらってるんならちゃんと仕事してください、ほんと。





    ---------------------------------------------------------------
    追記①
    以前、
    http://www.47news.jp/CN/201107/CN2011070501000258.html
    とか、
    東京新聞の記事に↓
    **********************************************
    福島第一周辺の子1000人調査 甲状腺微量被ばく45%(2011年7月5日)

     東京電力福島第一原発の事故で、国の原子力安全委員会は四日、三月下旬に福島県内の
    第一原発周辺の市町村に住む子供約千人を対象に行った放射線被ばく調査で、
    45%の子供が甲状腺に被ばくしていたことを明らかにした。安全委の加藤重治審議官は
    「精密検査の必要はないレベル」と話している。
     調査は国と同県が三月二十六~三十日に、甲状腺被ばくの可能性が高いと
    予想されたいわき市、川俣町、飯舘村で、ゼロ~十五歳までの千八十人を対象に実施。
    45%の子供に被ばくが確認された。
     安全委によると、最高値は毎時〇・一マイクロシーベルト
    (一歳児の甲状腺被ばく量に換算すると年五〇ミリシーベルト相当)に上ったが、
    99%は毎時〇・〇四マイクロシーベルト以下。同様の換算で年二〇ミリシーベルトに
    相当するが、加藤審議官は四日の記者会見で「換算するには(調査の)精度が粗い。
    精密測定が必要な子供はいなかった」と述べた。
     国際放射線防護委員会(ICRP)勧告では、年間一〇〇ミリシーベルトの被ばくで
    発がんリスクが0・5%高まるとして、同量を緊急時の年間被ばく限度としている。
    今回の調査でも一〇〇ミリシーベルトを基準とし、一歳児の甲状腺被ばくの年換算で
    これに相当する毎時〇・二マイクロシーベルトを超えた場合、精密検査をする予定だった。
     国が国際原子力機関(IAEA)に提出した報告書では、千八十人の子供の
    甲状腺被ばくを調査したことを記しているが、何割の子供が実際に被ばくしていたかは
    明らかにしていなかった。
    **********************************************
    とかの報道があったのですが、この報道もむごかった。

    この記事で
    **********************************************

    これってどういう意味ですか?


    まぁ低いですよってことです(´・ω・`)

    記事の日本語・語句が変だと思いますが、まずは体内残存率と物理的な半減期がどれくらいか、ちゃんと計算せねば。

    http://www.remnet.jp/lecture/seminar/H23kisoII01.pdf
    の51ページに、空間線量とBqの換算グラフがありました。
    読み取るに、記事の値のように最大0.1μSv/hなら体内に残存している放射能は1000Bqくらいかと。

    さらに
    http://www.remnet.jp/lecture/seminar/H23kisoII02_01.pdf
    の36ページに残存率の換算表がありました。

    事故後11~15日後に検査されているので、残存率は0.03~0.08であると考えられます。

    多く見積もって、検出時にあった放射性物質が全部事故直後に吸入により取り込まれてた、と考えると、1000/0.03で30000Bqのヨウ素131があったと考えます。

    http://www.nsc.go.jp/anzen/sonota/houkoku/houkoku20080327.pdf
    の49ページの係数を使って、甲状腺等価線量と実効線量を計算すると、
    甲状腺等価線量=30000x1.5x10^-3=45mSv(幼児)
    実効線量=30000x7.5*10^-5=2.25mSv(幼児)

    組織加重係数x組織の等価線量=組織の被曝量
    http://tnakagawa.exblog.jp/15130037
    甲状腺の組織加重係数は0.05なので、甲状腺の実効線量(被曝量)は、
    45mSv(等価線量)x0.05(組織加重係数)=2.25mSv
    となりました。

    と、いうことで、報道の50ミリシーベルトって、等価線量のことじゃないかと推察します~

    http://www.nsc.go.jp/bousai/page3/houkoku02.pdf
    の4ページに、「甲状腺機能低下症は等価線量で5Gy以上で認められる」とか、
    10ページの小児の甲状腺等価線量100mSvを、安定化ヨウ素剤の投入目安にする、とか、30ページの各国の基準値などから照らし合わせてみても、どうも50mSvという数字自体は、「等価線量」を表していそうです。

    ヨウ素131による実効線量が最大見積もりで2.25mSvです。ただし記事にあるように測定精度がかなり低いので、現時点で何かいうには状況不十分。でもまぁ少なくとも今回の事故が、チェルノブイリみたいな状況になっていないのは確定だと思います。

    **********************************************

    というやり取りをしたのを思い出しました。
    この頃からずっと、マスコミ報道は酷いですな。

    追記②
    放射線医のかたのツイッターまとめ
    http://togetter.com/li/196954
    めちゃ詳しいです。
    さすが本職
    プロフィール

    NakatakeYuhki

    Author:NakatakeYuhki
    東京に在住している研究者です。
    専門:分子生物学、幹細胞生物学、発生生物学、DNA修復、転写制御機構。生物全般に興味があります。

    反似非科学。懐疑論的な考え方をします。

    薬学畑。出身は関西。

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